【教えて!園長先生!vol.3】自分で考える力が身につく言葉掛けとは
2015.01.24
つい「こうしなさい、ああしなさい」と口を出してしまったり、手出しをしてしまったりしがち。でもそれでは、子どもたちは言われたことをやるだけで、自分で考えなくなってしまいます。私たちの保育園でも「次は◯◯しますよー!」とは言いません。「次、何をしたらいいと思う?」と問いかけることで、子どもたちが次の行動を考えるきっかけになります。
子どもには本能的に向上心が備わっていて、自分の能力の限界よりちょっとだけ難しいことをやりたがります。それを一つ一つクリアすることで能力を伸ばしていくのです。
例えば、戸外のジャングルジムで遊ぶ時。登るのは簡単だけど、降りるのは難しい。考えずにひょいひょいと登ってしまったあと、降りようとして「あれ?」という顔をします。そんな時「ここを持って、ここに足をおいて…」と言ってあげたくなるかもしれませんが、それはNG。「手の位置を変えてみたら?」とヒントを出したり、「どこを持てば降りられる?」と問いかけます。時間がかかるかもしれませんが、子どもたちは自分で考えてちゃんと降りることができます。
考える時は一番脳が活性化する時。子どもが自分でできることを見極めた「導く言葉掛け」が大切です。
メリーポピンズキッズ朝霞台ルーム園長 石堀 茂雄