紙芝居で楽しく学ぶ浴育(よくいく)
2016.02.12
どろんこ会グループが運営する「メリー★ポピンズ 東神奈川ルーム」に、神奈川県浴場組合に加盟する「親松の湯」の堀さんより、入浴マナーを学ぶ紙芝居が送り届けられたのは昨年12月のこと。「子どもたちが少しでも銭湯を楽しんでもらえれば」という好意から、貸し出しを思いつかれたそうです。
紙芝居は低年齢児童向けの、とてもわかりやすいもの。「脱いだ服はきちんとたたもう」「お風呂に入るときはパンツを脱ごう」「お湯やお水の無駄遣いはやめよう」といった、銭湯で守るべき基本的なマナーを、やさしい絵で説明してくれます。
子どもたちも紙芝居となると、興味津々。きびしく躾けられるよりも、よっぽどきちんと学べた様子でした。銭湯文化の担い手となる子どもたち、これからの成長が楽しみですね。
銭湯「親松の湯」へ!
「親松の湯」堀さんに聞く
Q.平日の昼間なのにずいぶんお客さんがいるんですね
「でもやっぱり常連さんがほとんどですよ。昔から銭湯といえば、子どもから大人、お年寄りまで、老若男女が集まる地域の溜まり場のようなものでした。その中で、子どもの利用だけが減っている。昔は近所の子どもたちが集まってにぎやかでしたが、今は銭湯の高齢化が進んでしまっています。
ただ、ここ1〜2年でしょうか、少し変化がありましたね。親子でいらっしゃるお客さまが増えてきたんです。お正月なんかだと、家族そろって来てくださる。親戚が集まったから、『じゃあみんなで銭湯でも行こうか!』なんて調子なんですかね。家族団らん、裸の付き合い。いいじゃないですか」
Q.組合としても親子の利用を促進されているとか
「ええ、あまり知られてないかもしれませんが、神奈川県内の銭湯では、保護者同伴の場合に限り、6歳未満の未就学児(2名まで)の入浴料が無料になるんです。お父さん、お母さんと子ども合わせて1,000円未満。親子で手軽に銭湯を楽しんでいただけると思いますよ。
ほかにも各地の銭湯を巡ってプレゼントがもらえるスタンプラリーだとか、季節のお湯を楽しんでいただいたりとか、さまざまな催しを用意しています。今回の紙芝居もそうした取り組みの一つですね。身近な銭湯にぜひ親しんでいただきたいと思っています」
関連情報
東神奈川ルームで利用させていただいている「親松の湯」は、昭和4年の創業から87年もの間、地域を支えてきた老舗の銭湯。お湯は43℃前後とかなり熱めですが、お肌にやさしい軟水使用で湯上がりさっぱり。六角橋交差点すぐそば、大きな煙突が目印です。
また、神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合では、3月31日まで「神奈川フィットウォーク大作戦」を実施中。対象の10店舗で入湯した方に、オリジナルグッズをプレゼントしていただけるそうです。
以下より、神奈川県内のすべての銭湯が探せます。
地域の方との交流や家族団らんを楽しんで、心も体もポカポカに。この週末はご近所の銭湯へ、温まりにいきませんか。