5歳児さん、599m登頂!志木どろんこ保育園の高尾山登山
2017.12.21
埼玉県の志木どろんこ保育園の5歳児が11月末、東京都八王子市の高尾山(599m)登山を敢行! 紅葉まっさかりの高尾山で、自然に触れながら片道3km超の山道を元気に登り切りました。
小さな探検家気分でレッツ登山!
朝8時半ごろの電車で高尾山の登山口へ向かい、いざ登山スタート。志木どろんこ保育園は周囲を田畑や土手に囲まれており、自然に触れる機会も多い園ですが、やはり山の中は普段の環境とは全然違います。木々に囲まれた登山道は、落ち葉がぎっしりと積もっており、それだけで子どもたちは大興奮。ほかにも、木製の階段あり、大きな木の根っこや岩もありで、森の中を探検しているような登山に子どもたちのワクワクが止まりません! 面白がって木の根や岩を手で触ってみる子もたくさんいましたが、「真剣に歩かないと、つまずいてしまうよ」と事前に保育士は子どもたちに話していたので、ケガをする子どもはいませんでした。
子どもたちには登山前に、飴やチョコレートを配布。これは、2回の途中休憩やおやつの時間に食べてもらうものです。職員からは、どの時間にどのおやつを食べるかは特に伝えません。しかし、自分で考えてきちんと分配して食べていた子どもたち。課外授業中も、こうして「自分で考えて行動する」機会を、どろんこ会ではつくっています。
行きは全行程を歩いて、大人と同じ時間で登り切った子どもたち
高尾山には、途中までケーブルカーが整備されていますが、この遠足では、行きはふもとから全行程を歩いて登りました。
ほかの登山客との会話の中で、このことを伝えると皆さん驚かれていました。しかも、大人でも片道1時間半はかかる道のりを、ほぼ同じタイムで登り切ったということにはとてもびっくりされていた様子。普段から体を使って遊んでいることに慣れているどろんこ会の子どもたちは、自然と体力がついています。長距離を歩いたり、平坦な道で今回と同じ約3kmを歩く遠足を2歳児から経験しているので、高尾山登山も途中で離脱する子もなく無事楽しむことができました。
手と手をとりあって、最後までやりきる達成感を
昨年から5歳児の高尾山登山を始めた志木どろんこ保育園。古賀文子園長は「最後までやりきって達成感を味わう経験を持ってほしい」と、今回の活動の狙いを話します。
途中で「苦しい~」「もうダメ……」とつぶやく子もいましたが、本当に弱音を吐いて諦めたり、歩けなくなる子は皆無。私たちは苦しい時に「頑張れ」と発破をかけたりはしません。「苦しいのはあなただけじゃないよ、みんなもなんだよ」などと言葉がけすることで、子どもは自然と「自分も頑張ろう!」と思えるんです」と園長の古賀。遅れる子がいても急がせることなく、大変そうな子がいたら、後ろから押してあげたり引っ張ってあげたりと、子どもたち同士でも手を差し伸べあう姿も。「ほかの登山客から『あともう少しだよ』と声をかけてもらい、心が通い合う場面も見られました。子どもたちはやりきる勇気をもらえたと思います」(古賀)。
帰りの電車でも、疲れて眠ってしまう子はいませんでした。登山者との交流や豊かな自然との触れ合いなど、高尾山登山遠足をたっぷり楽しんだ子どもたち。園に帰り着いたのは夕方の4時半。実り多い1日の旅でした。
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