安心・安全・自由な遊びの為に~活きたハザードマップづくりのために大切にしていること
2018.04.26
「にんげん力」を身につけるために「自分で考えて行動する力」を育むことに力を入れているどろんこ会グループ。
子ども自身が活動を選んで経験できる環境は「安全」「安心」があってこそ、です。
どろんこ会グループでは各園で怪我・事故の具体的な予防策として、園舎・園庭・園外の危険箇所を洗い出し、図に書き起こした「ハザードマップ」を作成、常に更新をしています。
今回は東京都清瀬市にあるメリー★ポピンズ清瀬ルームのハザードマップに対する取組みをレポートします。
どろんこ会グループのハザードマップとは
各園で事故予防の取組みの一環として、ハザードマップを作成しています。特に戸外活動を行う場所や、散歩の行き先となる公園などの安全の確保は、十分な下見や事前のハザードマップ作成によって行われます。
ハザードマップには大きく分けて園外と園内の2種類あります。戸外活動の行き先となるハザードマップは、公園そのものだけでなく、保育園から公園に行くまでの道筋を示したルートマップの作成も必要となります。
ルートマップには道中の危険箇所を認識する意味もありますが、戸外活動中に首都直下型地震などの被害が起きた際に、予め園までの道筋(今日はどの道を通るか)を明らかにしておくことで、園スタッフや保護者とのすれ違いを防止し、合流しやすくする意味もあります。
職員一人ひとりの声が集約され、ハザードマップは日々更新されていきます~メリー★ポピンズ清瀬ルームの場合
清瀬駅から商店街を抜けた先に位置するメリー★ポピンズ清瀬ルーム。
大通りには面していないものの、住宅街の路地は入り組んでおり
歩道のない細い道や死角になりうる場所も存在します。
今回は2歳児の朝の散歩に同行。安全・安心のための取組みが随所に見られました。
散歩出発の際には、玄関で声を出しての行き先や人数確認はもちろん、通るルートや帰園時間など具体的な情報を共有することを徹底しています。
どのルートや公園にどんな危険箇所やリスクがあるか、また「このルートには7月ころはハチが多い」
「あそこの町内でマンション建設がはじまったので工事車両の出入りが激しい」「近所の学校が夏休みになり、公園に花火などの危険物が落ちているかも」など、日々積み重ねた情報が毎日の活動にいかされ、ハザードマップも更新されてゆきます。
その間、他の職員は白いゴミ袋を持って園内の清掃を行います。ここで危険物などが落ちていないか?園児が拾って誤飲の恐れがあるお菓子の袋なども拾います。不審者や不審物にも気を配ります。
「公園の出入口を背にして立つ人」「子どもと全力であそぶ人」「滑り台の降り口につく人」など、事前に各職員の役割や立ち位置は決められており、到着後はすみやかにその役割の位置に移動します。
このような準備を重ねた上で、保育士は子どもたちと全力で遊びます。
近隣の学校が長期休暇に入る夏休み・冬休み・春休み期間は公園も荒れがちになるため
職員は毎朝出社後自転車で目的地の公園へ向かい、園児が到着する前に清掃を行い環境を整えることもあります。
日々更新されるハザードマップ~「一回作っておしまい」ではない理由
メリー★ポピンズ清瀬ルームが開園して今年で4年目。
0~2歳児の小規模園としてスタートした同園ですが、このハザードマップ作成・更新も試行錯誤の連続だったようです。
園児の月齢によって、また季節や天候、子どもや職員の組み合わせによって・・・子どもたちの活動や興味、関心、行動は日々変わってゆきます。
『「今までなかったから」は通用しないと痛感しています。子どもの活動の数だけ「ヒヤリハット」の種類は存在するのかもしれない。そういった意識で常に気を引き締めるようにしています。』(相沢園長)
信用は一瞬で崩れてしまうもの。だからこそより一層気を引き締めていきたい
新年度が始まり、新規入園の園児は増えましたがスタッフの顔ぶれに変更の無かった同園。
チームワーク良く職員間のコミュニケーションも取れていますが、だからこそ、良い意味の緊張感が必要、と相沢園長は語ります。
『何が起きてもおかしくないのが保育の現場です。共に過ごした時間が長いから、といって「言わなくても分かるはず」「こうだったはずだよね?」の思い込みでのミスが発生しないように
すでに分かっていることでも一つ一つ再確認し、みんなで共有しながら進めています。
信用は一瞬で崩れてしまうもの。だからこそより一層気を引き締めて日々保育にあたっていきたいと考えています。』(相沢園長)
ここでなら実現できる!そんな環境があります。
どろんこ会グループは、あなたの「やってみたい!」を応援します。
新卒・中途問わず、想いのある方からの応募をお待ちしています!