【本部スタッフ座談会】より良い保育環境の実現を目指して 本部スタッフも続々保育士資格を取得中!
2018.05.24
どろんこ会グループの本社オフィスでは、運営部、開発部、人事採用部など約100人のスタッフが施設運営をサポートしています。子どもたちと向き合う保育園・療育施設が「現場」なら、本部は「裏方」。直接子どもたちと接するわけではないので必ずしも保育士資格を持つ必要はないのですが、何故かあちらの席にもこちらの席にも、有資格者がちらほら。本部スタッフが保育士資格を取得する目的は何でしょうか?どろんこ会グループ入社後、保育士資格を取得した3人の社員に話を聞きました。
資格を取ったことで、もっと深いところで保育の現場を理解することができた
渡邊 改めて本社を見渡してみると、開発部のあの人、IT企画部のあの人……と保育士資格保有者の顔が次々と浮かびますね。
齋藤 全体の2割弱ほどでしょうか。事務方にこれだけ有資格者がいるのは、日本の保育事業者の中でも珍しいですよね。皆さんそれぞれ理由があって国家試験に挑戦したと思うのですが、渡邊さんはどんな理由からですか?
渡邊 私はアパレル業界からの転職組なんです。もちろん幼児教育の知識はゼロで、資格を取ろうなんて思ってもいませんでした。ただ、辻内さんも同じ運営部勤務だから共感してくれると思うのですが、私たちの仕事って、自分の担当園のスタッフと毎日やり取りがあるんですね。その中で、園長やスタッフが言っている言葉の意味が分からないことがあって。たとえば「養護」と「教育」って、保育士がすごくよく使う、幼児教育の基本概念とも言える用語なのですが、資格を学ぶ前はその正確な意味が分からなかった。まるで外国語みたいなんです。
辻内 分かります。僕も異業種からの転職組で、前職はファストフード会社で店舗マネジメントを担当していました。同じく幼児教育の知識はゼロでした。結局、スタッフの皆さんと、ある程度同じ知識を共有していないと、日々現場でどういう意図で活動を行っているのかが分からない。単なる言葉の問題だけではなく、我々が現場を理解できないことは、運営上、大きな問題を引き起こしてしまう可能性もあると思うんですよね。
渡邊 そう。先ほどの例で言えば、「養護」は子どもの安全を守ることを意味していて、先生方は日々「養護」と「教育」のバランスをはかりながら子どもたちと向き合っているんですよね。こういった基礎知識がないと、どこかコミュニケーションギャップが生まれてしまう。これは勉強した方がいいのかな、と。
齋藤 どろんこ会グループでは本部スタッフと園長やスタッフが本気で『より良い保育』に関して議論を白熱させる場面も良く見られますよね。
渡邊 そう。創立者の安永理事長からして、当初はまったくの素人。「理想の保育園を作るんだ」という情熱からスタートして、後から保育士資格を取ったんですよね。そんな話を聞くと、私も挑戦してみようかなと背中を押されました。正直、毎日の業務にプラスして勉強するのはしんどかったですが……取ってよかったと思っています。
齋藤 渡邊さんは保育士試験対策の自主勉強会を立ち上げましたよね。社内掲示板に「週1回、朝1時間、一緒に勉強しましょう」と仲間募集のお知らせが出て、私もそれに応募して。
渡邊 一人だと怠けてしまうけど、仲間がいれば頑張れるから(笑)
齋藤 問題集を広げて、分からないところは教え合って、学生時代に戻ったようで楽しかったですよ!1回目の集まりには資格をとった先輩社員が来てくれて、試験の仕組みや勉強のポイントをレクチャーしてくれたのも良かったですね。
渡邊 辻内さんは独学で勉強したんですよね?
辻内 僕が入社した時には勉強会は終わってしまっていましたから。毎日の通勤時間往復2時間と、休日は時々図書館にこもって勉強しました。
渡邊 1度で筆記に合格してるからすごいですよ。私たちは3年がかりで、ね。
齋藤 はい。でも、そうやって苦労して資格を取って、本当に良かったと思います。私は入社以来、新卒採用を担当していますが、学生さんたちが学ぶ内容を知ったことで、ぐっと深い話ができるようになりました。採用から入社までの間、私が学生さんたちのサポートをするわけですが、そのやりとりも自信を持って行えるようになり、彼・彼女たちからの信頼感を得ることにも繋がっていると感じます。
渡邊 その信頼感が大切なんですよね。私も勉強を始めた時、いろいろな園長たちから「国家試験受けるんだって?」と声がかかって、何だか皆さん嬉しそうにしていたのが印象的でした。どんな企業でもそうだと思うのですが、現場とマネジメント側って、どこか互いに壁を作ってしまうところがありますよね。だけど、マネジメント側が保育のことを分かろうとしているんだと伝われば、信頼感や親近感が生まれてきますよね。
辻内 会議でも、資格取得後は皆さん僕の意見にもぐっと耳を傾けてくれるようになったと感じます。
齋藤 私なんて、園での打ち合わせの後に、現役保育士の方からピアノの実技試験のレッスンをしてもらったりもしました(笑)。
渡邊 ありがたいですよね。子どものこと、保育のことを一番分かっているのはもちろん現場のスタッフの皆さん。その経験に敵うわけがないのは当たり前ですが、それでも、保育士の資格を取ることで、少しでも現場を知るきっかけになり、一体感も持てるようになることが一番の成果だと思います。
齋藤 私たちは場所や職種は違えど、「より良い保育・療育環境のために」と同じ目標にむかって日々業務にあたっていますよね。これからも資格にチャレンジしたいという本部スタッフがいれば、私たち有資格者は、経験をいかしてなんらかの形でサポートして、皆で学びあっていける風土を盛り上げていけたら良いですね。
ここでなら実現できる!そんな環境があります。
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新卒・中途問わず、想いのある方からの応募をお待ちしています!