保育者の数だけ「ヒラメキ」がある~第二回ヒラメキ研究会「危険生物対策講習会」開催!
2018.06.21
どろんこ会グループでは、自ら学ぼう、自己研鑽しようという意欲の高い職員が集まり、日々「より良い保育」のために有志で集まり各地で勉強会が盛んに開かれています。その内容は多岐に渡り、どれも「翌日から実践できる」講座ばかり。
今回は若手男性保育士が中心となり主催している「ヒラメキ研究会」による『危険生物対策講習会』を取材しました。
保育者の数だけ「ヒラメキ」がある~「ヒラメキ研究会」とは?
「どろんこ会グループで様々な研修や講習を受けているうちに『もっと学びの場が欲しい』『学んで園でアウトプットできる機会が欲しい』と思うようになりました。どろんこ会ではメンバーの羽澤さんのようにアウトドアに強い人やDIYの達人、その他様々な分野での知識を持った職員が多い。そんな得意を持った人たちに技術や知識を教えてもらい、広めることが「保育の質の向上」につながるのでは?と思い、この考えに賛同した男性保育士3名で『ヒラメキ研究会』を結成しました。保育者の数だけ「ヒラメキ」の数もある。そのヒラメキを共有し、広めてゆきたいのです。」(築地)
メンバーでヒラメキ研究会の発起人でもある朝霞どろんこ保育園の保育士 築地さんは「ヒラメキ研究会」の設立の経緯をそう語ってくれました。
「危険生物対策講習会」が企画されたきっかけ
「自然保育」を行っているどろんこ会グループ。
学びの多い自然の中には危険な植物や生き物も潜んでいます。
その対策・処置方法を知っている/知らない、がその後の結果を大きく左右することも。
事実、危険は存在しますが、その多くは生態を理解し、保育者が知識を付けることで防げます。
もともとアウトドアが好きで「危険生物対策アドバイザー」資格にも興味を持っていた志木どろんこ保育園の羽澤さん。実際に所属園で園児が蜂に刺されたことが後押しになり、本資格を取得しました。そこで得た知識を広く共有したい、と企画したのがこの「危険生物対策講習会」です。
最多の参加者が集結!当日の講習会の様子
講習会は多くの園児が降園した後、金曜18:30より開かれました。
参加者は主催メンバーを含め総勢38名。
会場となった保育園のホールでは真剣なまなざしで説明に聞き入る職員の姿が多く見られました。
後半はワークショップを行いました。6人程度のグループに分かれ、どの蛇が毒を持つか当てます。
講習会を終えて…ヒラメキ研究会の今後の展望
大盛況となった「危険生物対策講習会」。終了後に講師を務めた羽澤さんに話を聞きました。
–改めて伺いますが、どうして「危険生物対策アドバイザー」の資格を取得されたのですか?
元々アウトドアが好きでこの資格の存在は知っていました。特に虫や生物が好きだから、といった理由ではないですね。実際に園で子どもが蜂に刺されたことがあり、園にいても危険生物と遭遇する可能性の高さは日々感じていました。そのような経験から必要性を感じ、資格を取得したいと思うようになりました。
実は私は「危険生物対策アドバイザー」の他にも「自然体験活動指導者(NEAL)資格」や「RACインストラクター(川遊び指導者)資格」、国際資格である「EFR-CFC(小児救命救急法)資格」などを取得しています。
このような資格を取得し、園の入り口に資格証を置くなどして「見える化」することで保護者の方々への安心を深めることにもつなげていきたい、と考えています。
–どんなことを特に参加者に伝えようと意識していましたか?
虫や植物の名前を覚えることも大事ですが、それよりも見た目を覚えて危険かどうか、を心に残して欲しい、と思いました。危険なものには共通して「特徴」があります。例え、それが実際は無害だったとしても「視点」を持つことで予防ができます。
危険生物の中には発疹、麻痺などだけでなく、嘔吐、痙攣、呼吸困難、失明、最悪の場合は…など「知らなかった」では大変な事態を招きかねないものも日常には存在しています。
子どもと自分の身を守る為に、是非今日学んだ知識を活用して欲しいです。
–次のヒラケンは何を予定していますか?
次回はメンバーの栗山さんが講師になり、「ドイツの保育と日本の保育」というテーマで講習会を企画しています。
栗山さんはこれからドイツに渡り現地の保育園を視察する予定なんです。
視察で感じたことや学んだこと、日本の保育との違い、などを他の職員にも共有してもらいたいと思います。
様々な視点や切り口から保育にスポットを当てることで、自然と保育の質の向上につながることを期待しています。
今後もヒラケン(ヒラメキ研究会)の活動に注目です!
充実した社内研修も私たちの強みです
どろんこ会には、様々な学びの機会・環境があります。
新卒・中途問わず、想いのある方からの応募をお待ちしています!