【どろんこ会グループ20周年特集 第1弾】始まりの地「メリー★ポピンズ朝霞南口ルーム」再訪
2018.08.16
どろんこ会グループの始まりは、埼玉県朝霞市。駅前のマンションの1Fに構えた小さな認可外保育園「メリー★ポピンズ朝霞南口ルーム」をOPENしたのは、ちょうど今から20年前の1998年8月16日。当時、保育や調理から経理まで何から何まで自分たちで行った懐かしの地を、安永理事長、高堀代表夫妻が再び訪れ、20年前を思い出しながら保育補助に入りました。(※安永は旧姓)
当時の出納帳には、バタバタだった日々の思い出が詰まっていた
この日に合わせて、安永理事長が創業当時の出納帳を持ってきてくれました。手書きの帳簿には、バタバタだった当時の思い出がたくさん詰まっていて、思わず笑いが溢れる2人。
親や友人から借りたお金で創業した経緯や、朝霞南口ルームの内装工事費の支払い期限ギリギリまでお金の工面をしていたことも赤裸々に語ってくれる帳簿。この帳簿は、朝から晩まで保育に入っていたため、夜中に経理処理をしていた安永さんの「思い出の日記」のような存在です。
困難に満ちた歩みだったが、運命的なご縁に支えられ続けた20年でもあった
「今、辞表だしたよ。」
新卒で入ったリクルートを、入社3年で辞める決意をした高堀さん。辞表提出直後に報告の電話を入れたとき、電話を受けた安永さんは驚くこともなかったそうです。それは、2人が学生時代から「いつか自分たちの理想の保育園を作るんだ!」と決めていたから。
学生時代に学習塾を経営していた2人。その頃から、挑戦する心、負けない心、やりきるチカラといった「にんげん力」は、幼少期の過ごし方に左右されると気付いていたそうです。社会を学ぶために一度就職をすると決めた高堀さんでしたが、3年経ったある日、「ここには俺じゃなければできない仕事はないな。そろそろ俺じゃなきゃできないこと、本当にやりたかったことを始めよう」と思い立ちました。
決まりかけていた金融機関からの創業資金の融資が途中で頓挫してしまい、その時すでに始まっていた内装工事の費用の支払いが迫る中、親や知人達に声をかけ、頭を下げ、なんとかお金を借りることができました。
創業当時、財政は常に逼迫していたので、職員の皆さんに給料をお支払いすると何も残らない。2人は給料ゼロで年末年始も仕事をしていたそうです。
「当時はどんなニーズにも応えたい、と24時までお子さんを預かり、その後帳簿を付けて事務作業して、明け方にはまた保育園、7時には朝から来る園児の受け入れ、と文字通り不眠不休の日々でしたね。まだ私達も若かったし、必要としてくれている人たちがいるのなら、なんとしてもその声に応えたい、と必死でした。」(安永)
高堀さんも日中の保育が終わった夜、畑を車のライトで照らし、翌日子ども達が畑仕事をする下準備をしたり、安永さんも第二子出産時には入院先の病室にお見舞いに来てくれたはずの職員と気がついたら職員会議になっていたり、と、「目の前の子ども達にとってのより良い保育」のために公私の区別なく走り続けてきました。
そんな2人を支え続けたのは、保育園を通じて出会う数々の運命的な出会いでした。他の保育園を辞めて参画してくれた立ち上げ当時の保育士さん、運営スタッフ、園児やその保護者の皆さん。園児の保護者が、その後、どろんこ会グループへ就職してくれたケースもたくさんあります。
保育園を卒園するときに、朝霞南口ルームの前で目に涙を溜めながら何度も「ありがとう!!」と繰り返した創業当時の園児のパパの姿も記憶に焼きついています。「自分の子どもにやってあげたいと思うことを、保育園の子どもたちにも全部やってあげたいと思って、とにかく目の前の子どもたちに全力で向き合っていました。」と、キラキラした目で語る安永さん。彼女の熱意や思いが、きっと自然と周囲にも伝わったのかもしれませんね。
創業当時にタイムスリップ?!久しぶりに保育補助に入りました!
この日は半日ほど、朝霞南口ルームの保育補助に入った2人。懐かしいエプロンをして、園児たちと楽しい時間を過ごしました。
どろんこ会グループ始まりの地で今までの20年間を振り返りながら保育補助に入った二人。当時のエピソードが一つ、また一つ、と溢れてきました。
次回は「これからのどろんこ会グループ」についての代表インタビューをお送りします。
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