自然の中での遊びを通して五感の発達、体の動かし方、他者との適切なやり取りの発達支援に取り組んでいる「発達支援つむぎ」。テナントビルで運営している事業所では、立地的に外遊びや自然体験を日々の活動に取り入れることが難しいのですが、系列園である近隣のどろんこ保育園へ遊びに行くことで子どもたちが自然や生き物に触れる機会を作っています。今回取材したのは、発達支援つむぎ 横浜東口ルームの子どもたちが新羽どろんこ保育園へ遠足に行くという体験学習。どろんこ会グループの中での「保育園+発達支援」の連携について、当日の様子や両施設の園長とスタッフからお聞きした話をレポートします。
子どもの「やってみたい」を大切に。園庭や室内でやりたい遊びをとことんやってみる。
朝10時前。保護者と一緒に、続々とつむぎ横浜東口ルームの子どもたちが新羽どろんこ保育園にやってきました。
この日はあいにくの天気でしたが、小雨ということで、当初の予定通り園庭でのどろんこ遊びを決行。雨水も相まって、盛大などろんこ遊びが繰り広げられました。みんな裸足になって職員とどろを投げ合うなど、遊びは白熱。横浜東口ルームの子どもたちが新羽どろんこ保育園で体験学習を行ったのは今回が初めてでしたが、多くの子どもたちが緊張することもなく、のびのびと体を動かして遊んでいました。
園庭内の木に登る子の姿も。園庭の木は、子どもが自由に木登りできるように植えられているもの。子どもの「登りたい」という気持ちが、登りながら次にどこに手を伸ばすか、足をどこにかけるかなど、自分で体の動きを組み立てていく力につながっていくそう。保護者や職員から「すごいね!」と言われ、誇らしそうな様子でした。
園庭には出ない室内組ももちろんいます。
レゴやカプラを使って何かを組み立ててみたり、保護者に絵本の読み聞かせをしてもらったり。こちらでも、保護者や職員が見守る中、個々が自由に過ごしていました。
室内遊びのエリアでは、新羽どろんこ保育園の子どもたちも一緒に過ごしました。最初は別々に遊んでいた双方の子どもたち。でも、周りの大人たちが「交流させよう」と意識せずとも、おもちゃを通して自由に遊ぶなかでいつの間にか距離は縮まり、自然と関わりが生まれていきました。
11時にどろんこ遊びが終わったあとは、外遊び組も室内遊びを行い、11時半からはお待ちかねの昼食タイムに。みんなでお弁当を楽しく食べて、どろんこ遊び体験学習は終了となりました。
「子どもはもちろん職員の交流の場にもなっている」――新羽どろんこ保育園 渡邉園長