地域に開かれた子育て支援拠点「ちきんえっぐ」
2019.04.11
どろんこ会グループの地域子育て支援の一つ「ちきんえっぐ」。地域の親子にどんどん遊びに来て欲しいという思いを込めて、親子丼の英訳から名付けられた施設、サービスです。今回は地域子育て支援「ちきんえっぐ」の取り組みについてご紹介します。
地域子育て支援「ちきんえっぐ」とは
各園(認可外保育園は除く)の地域子育て支援「ちきんえっぐ」では、子育て相談のみならず、様々な子育て支援イベントを定期的に実施しています。
例えば、
- 開園日の園舎や園庭、子育て支援室となっているカフェやキッチンを地域開放
- 毎日の畑仕事
- 季節の食材を使ってクッキングするどろんこ自然食堂
- 子どもたちの遊びを創り出す力を養う自然学校
- 創作活動に挑戦し、子どもたちの感性を磨く芸術学校
- 保護者の勉強会でもある寺親屋
…など。「ちきんえっぐ」の取り組みと各月の予定は、各園が毎月1回発行している「ちきんえっぐだより」でお伝えしています。
また、園舎や園庭を保護者同士の交流会や地域のお祭りなどに開放したり、「どろんこ祭り」などの地域参加型園行事を開催したりする取り組みも。地域の親子が、園児と同じように食育や自然体験、イベントを通してたくさんの人と関わることができる子育て支援を実施しています。
地域の親子に必要な子育て支援を話し合う
どろんこ会グループが運営する施設の規模は様々。園庭や子育て支援室などの設備の有無、立地、職員体制など各園で違いがあります。少子高齢化の地域、外国籍の世帯が多い地域など、地域性によって子育て支援のニーズが違うこともあります。
そのため職員は、保護者や地域のニーズを理解した子育て支援を行えるよう、毎年3月に各園の施設長や担当職員が一同に集まって振り返りを行い、4月からの年間計画をたてる「地域子育て支援 年間計画策定会議」を行っています。2019年度の会議の様子を少しご紹介します。
会議ではグループに分かれて、各園の今年度の振り返りからスタート。「ちきんえっぐ」で実施した活動や利用者数、利用者の様子・意見から、良かった点や改善すべき点、新たに気づいた課題、他の子育て支援機関との連携などを共有していました。
「ちきんえっぐ」の全園共通の活動の中にも、自園ができる保護者ニーズ、地域性にあった支援内容をどう盛り込んでいくか。各園が意見を出し合いながら、2019年度の年間計画の方向性を決めていきました。
保育士への子育て相談、親子と地域とがつながる場づくり
農業から工業、そしてサービス・消費社会へと発展してきた経済が、地域社会の在り様に変化をもたらしたことで、今の子どもたちは地域の中で多様な人と関わり、様々な実体験をしながら育つことが少なくなったと言われています。保護者自身も、地域と希薄な中で子育てをすることが増えています。もちろん、子育てに関する情報は育児書だけでなく、インターネットなどのメディアで、すぐに調べられる便利な時代にはなりました。しかし氾濫する情報は、時に保護者を子育て不安に駆り立てるものにもなります。
こうした社会背景から、保育所保育指針においても、専門知識を持った保育士への子育て相談、様々な親子と地域とがつながり合う場を設けるなど、保育園が「地域の子育て支援拠点」となることが求められています。地域に根ざし、地域の発展に貢献できる子育て支援を目指すどろんこ会グループの「ちきんえっぐ」。今後もたくさんの親子の笑顔が見られる活動に取り組んでいきます。
関連リンク
「五感」を使った食育体験。地域と行う体験型インクルーシブ保育
「子育て」で未来を変えませんか?
私達は子ども達の未来のために世界、社会を変えたいと思っています。私達と一緒に働きませんか。
保育士、看護師、栄養士・調理師、発達支援・療育スタッフなど募集しています。新卒・中途問わず、想いをお持ちの方のお問合せ・ご応募お待ちしています。