保育の質を上げる会議「0・1・2歳児のゾーン保育」研究成果を発表!
2019.09.05
どろんこ会グループでは、毎月各エリアごとに「保育の質を上げる会議」を開催しています。
東京、埼玉の52施設が集まるエリアでは、つつじヶ丘どろんこ保育園(東京都調布市)の松久保園長を中心に5名の園長が会議の委員を務め、「自由に行き来できる1つの家となるゾーン保育」を実現する研究を1年かけて行なっています。今年度は、より具体的に子どもの発達に注目し、4月は0歳児、5月は1歳児、6月は2歳児と月齢別に焦点を当て実践的に取り組んできました。
その3ヶ月の集大成として、7月の会議では「OUR ZONE~012ワクワク研究~」が行われました。各園から集まった創意工夫のつまった新聞や、職員たちの熱意あふれる研究の様子をレポートします。
「ゾーン保育」の現状をありのままに発表した日高どろんこ保育園
4月からの3ヶ月で特に変化の見られた日高どろんこ保育園(埼玉県日高市)。日高どろんこ保育園は、園舎の作り的に「ゾーン保育」の展開が難しいとされている園。そこで今回は、難しい環境でも実際にどのように「ゾーン保育」が進められたかを、ビデオ発表することになりました。ビデオで園の様子を見てから、主任の古川さん、乳児リーダーの嶋山さんが、ぺープサートを使いながら楽しく現場の声を再現し、職員間のとまどいや課題をクリアするためのさまざまなポイントを発表します。
職員から寄せられた「職員間での意識のすれ違いにはどう対応しましたか?」という質問に、古川さんは「伝え方を考えたり、相手を思った話し方を工夫したりなど、少しづつ解決していきました」と答えます。今うまくいっていること、そしてこれからの課題も含めて発表していました。
各園の課題もありのまま共有した新聞発表
会議室の壁をにぎやかに飾ったのは、行事の準備と並行して作られた52枚の新聞です。新聞はテーマも表現方法も自由。うまくいかなったこともありのままに書かれているのが特徴です。
職員は写真を撮ったりメモしたりと、とても熱心に読み込んでいました。職員からは「真似したいものに投票しました」「自分にはない発想に感銘を受けました!」など、読んでいるだけでも学びにつながった様子です。良かったものに投票し、最後には表彰されるドキドキの企画となりました。
ただ発表を聞くだけでなく、学びをさらに深める研究の場も
今回は発表だけでなく、「OUR ZONE~012ワクワク研究~」と題した研究を行う時間も設けられました。3ヶ月間で各園から課題として上がった「物的環境:ままごと見たて遊び」「身体発達:運動の物的環境」「精神発達:こどもを見る目」「人的環境:職員への共有方法とマネジメント」の4つのブースに分かれてディスカッション行い、最後には、各ブースの話し合いの結果発表を行います。
各ブースでは、保育の質を上げる会議委員の園長を中心に談笑しながら和やかにスタート。事前に撮影した園の様子を持ち寄ったり、自園で実際に使っているものを持参して説明したりと活発に話し合いが行われました。
「悩みを実際に話し合えてよかった。自分の悩みではないことも聞けて参考になった」との感想もあり、明日からすぐにでも実行に移せるような実践的な内容になったようです。
新聞のデザイン賞、最優秀賞の発表
会議の終わりには職員みんなが投票した新聞の表彰式がありました。運営部課長の福島さんからは「確実に変化が見られ、考えて解決していく力がついてると感じる。3ヶ月間勉強したことは目に見えない形の財産、これを生かしてまた明日からスタートしてほしい」とコメントがありました。
ひとりではなく、みんなで解決していきたいという想い
最後、「ひとりで悩まずに相談してほしい。みんなで共有して成長していきましょう!」という松久保園長の言葉に、職員はぐっと聞き入っていました。今回持ち寄った課題はどろんこ会グループのみんなで解決していくもの。課題に真摯に向き合う職員たちの姿に、保育の質を高める原動力を感じる時間でした。
保育の質を上げる会議では委員、職員一丸となって、保育の質の研究に取り組む姿があります。参加した職員は学びや気づき、成果を各園へと持ち帰り、次のチャレンジにつなげています。各園のチャレンジは、また別の機会にお伝えしていきたいと思います。
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