園内環境も更新中!子どもの発想広げる職員発案の遊び場づくり
2019.09.26
新座どろんこ保育園(埼玉県新座市)では、「園内環境改良プロジェクト」として園内遊具などを手作りし、月齢にあった遊びの環境を整える活動を進めています。
園庭の大型遊具製作が一区切りし、園内環境整備に取り組んでいる新座どろんこ保育園。馬場園長には、「園内環境改良プロジェクト」のモデルケースとして、自園の取り組みを周りへと広めていきたいという強い想いがあります。
しかし遊具などを手作りするには、作り方が分からない、道具がないといった問題だけでなく、人手や時間がかかります。そこで今回設けられたのが、設計図作りや材料集めといった製作までのサポートや、何ができるのかを考える手助けになる見学・話し合いの機会です。園内を見学しながらそれぞれの園で活かせるヒントを探し、具体的に何を作るか話し合った取組みの様子をお伝えします。
子どものために何が必要か、園内にはヒントがたくさん!
当日は、メリーポピンズ清瀬ルーム(東京都清瀬市)の相沢園長と土屋さんが参加し、園内の様々な遊具を作った新座どろんこ保育園(埼玉県新座市)の用務員の石川さんと一緒に園内を見て回りました。
職員室を出てまず目につくのが、調理室の窓の下に置かれた台。調理室内で調理師が何をしているか、子どもが覗けるようにし、調理師と会話できるようになっています。そこから続く廊下には旬の食べ物が壁一面に貼られ、興味が発展してくような工夫がされています。
そこかしこにある手作りの品に、相沢園長も一つひとつに注目しながら話を聞いていました。
1階は幼児たちが生活するスペース。両サイドに遊びのコーナー分けをし、子どもが集中して遊べる空間を作っています。 それぞれの場を仕切っているパーテーションも手作り。隣が見えるようにしたもの、高さを出して視線を隠すようにしたものと用途別に分けています。子どもの反応を見ながら付け足せたり、改良できるのが手作りのいいところ。職員のアイデアが光ります。
どのコーナーにも子どもの遊びを発展させるような工夫が
「子どもが満足して遊ぶ場所があれば、それをしてはだめ!と言わなくてすみますね」と相沢園長。月齢にあった子どもの興味を引く遊び場を作ることで、子どもが集中して遊べる空間を作れ、なおかつ危険も減るという好例です。
これからも続く「園内環境改良プロジェクト」!
最後に何を作りたいかの話し合いをしました。相沢園長の次々に出てくる欲しいものに石川さんのアイデアもどんどんと出てきます。
「まずは必要なものひとつを作れば、ノウハウも分かって次に何が必要かも見えてきますよ」という馬場園長のアドバイス。そこで清瀬ルームでは、子どもが集中して遊べる空間作りのために、パーテーションにチャレンジすることになりました。
「大人の私がワクワクする遊具がたくさんあって、いい刺激をたくさん受けました」と話す相沢園長。他の園の見学もしてきた中で、遊具や空間の使い方はその園ごとのらしさがあって全く同じものはできないなと感じたそう。その上で自園の様子を観察して何が必要か考えていきたいと語ります。
新座どろんこ保育園の手作りの遊具、什器は職員の「子どものために作ってあげたい!」という思いから作られたもの。その思いを元に用務員の石川さんが製作して、今の園内環境があります。新座どろんこ保育園でも絵本コーナーや乳児の部屋など、まだまだ改良したい点がたくさん出ているそうです。
どの園も持っているその「熱意」を次はどう具体的にしていくか、そのヒントを得られた時間となりました。園ごとに環境が違う中、子どものために必要な空間をどう工夫して作っていくか、これからも子どもたちの「やってみたい」に合わせて進化していくどろんこ会グループの保育園に是非ご注目ください。
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