公認心理師インタビュー「地域の子育てを支援できる場をつくりたい」

2019.12.12

#採用

採用インタビュー

どろんこ会グループが運営する児童発達支援事業所「発達支援つむぎ」には、保育士、公認心理師、臨床心理士、臨床発達心理士、作業療法士、言語聴覚士、社会福祉士、その他様々な専門資格を持った職員が働いています。発達支援つむぎ阿佐ヶ谷ルーム(東京都杉並区)で児童発達支援管理責任者を務める山田さんは公認心理師。今回、発達支援つむぎに入職を決めた理由、つむぎ阿佐ヶ谷ルームで積極的に取り組んでいることや今後の目標についてインタビューしました。

「にんげん力。育てます。」への興味が応募のきっかけ

—これまでのキャリアについて教えてください

大学院卒業後、児童相談所の心理相談員として勤め、最後の1年は並行して児童発達支援センターの保育所等訪問支援員としても働いていました。入職後はつむぎ阿佐ヶ谷ルームに配属され、今、5年目です。2018年には児童発達支援管理責任者になり、公認心理師の資格も取得しました。

—発達支援つむぎで働くことを決めたきっかけは?

児童相談所では、子どもの成長や家族を長期間見守りながらの継続的、定期的な支援が難しいと感じていました。だから、児童発達支援センターの保育所等訪問支援で子どもに継続的、定期的に関わり、家族支援に携わった1年間は私にとっては大きな経験だったんです。もっとたくさんの子どもたち、家族支援に携わりたいと思って、次のステップアップとして転職を考え始めました。療育施設の求人を探していたら、「にんげん力。育てます。」というつむぎの求人広告とどろんこ会グループのホームページが目に止まったんです。「『にんげん力』っていったい何だろう?」と。でも、ホームページを読んでも、正直、その時はよく分かりませでした(笑)。ただ、これからの子育てで大事なことなかもしれないと興味を持ったので応募して、入職を決めました。

活動内容を発表する職員子どもたちと生き物を飼う取り組みを発表する山田さん(右端)

—今、積極的に取り組んでいることは何ですか?

阿佐ヶ谷ルームは杉並区の中では、まだ歴史が浅い事業所です。地域に根付いた支援を目指すためには、子どもたちが暮らしている地域がどうなっているのかをもっと知っておかなければいけないと思っています。地域の関係機関との関係性づくりもその一つです。なので、杉並区が開催する公式な勉強会とは別に、2ヶ月1回、他法人の事業所の方々と合同で勉強会を開催しています。自分たちの取り組みを客観的にアドバイスいただいたり、今学んでおくべきトピックスの情報を共有したりなど、お互いが外部の視点を入れながら支援の質向上を目指していけたらと思っています。

阿佐ヶ谷ルームでの勉強会どろんこ保育園の職員とも勉強会を開催している

—今後の目標は?

「つむぎカフェ」の延長線上にある保護者支援の場の提供です。つむぎの各ルームには、利用者の方がゆっくり過ごせる場だけでなく、地域の方たちと交流できる場としても開放している「つむぎカフェ」があります。でも、ビルのワンフロアに入っている阿佐ヶ谷ルームの「つむぎカフェ」は、構造的に地域の方が入りづらく、スペースも狭い。阿佐ヶ谷ルームに通っている保護者にとっては、ほっと一息つきたい場所であったりするので、「つむぎカフェ」での交流は難しいことが課題です。それなら、阿佐ヶ谷ルームの中のカフェにこだわるのではなく、外に出て交流ができないかなと。青空保育のように「つむぎ移動カフェ」として、つむぎに通っている子どもたちや保護者だけでなく、地域の親子も参加できて、一緒に遊んだり、自然に子育ての悩みや情報を交換できたりなど、気軽に保護者同士が混ざり合える場が作れないかと検討しているところです。

阿佐ヶ谷ルーム・カフェカウンターカフェスペース。保護者は活動中の様子をマジックミラーから見学できる
阿佐ヶ谷ルームのカフェ保護者がゆっくり過ごせるようソファを置き、自由に使えるコーヒーマシンもある

他には、地域への発信です。阿佐ヶ谷ルームの全職員が、子どもたちが通う幼稚園や保育園を訪問しているのですが、お伺いした園の先生方から、阿佐ヶ谷ルームがどんな取り組みをしているのか見学したいというお声をいただくことが増えてきました。今まではこちらから伺うことが多かったので、つむぎに興味を持って阿佐ヶ谷ルームにお越しいただけるように、取り組みを地域にもっと発信していきたいです。

手作りガチャガチャを楽しむ子ども阿佐ヶ谷ルーム体験学習「夏祭り」での山田さん

家族支援に力を入れたいと考え、どろんこ会グループに入職した山田さん。今後は阿佐ヶ谷ルームを利用する親子の支援だけでなく、地域の親子も含めた支援にまで視点を広げ、「つむぎ移動カフェ」の計画に着手していくそうです。子どもたちや家族、地域の子育てを支えられるよう、様々な想いをもった職員が働く発達支援つむぎ。今後も一人一人の想いを伝えていきます。

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