職場の安心感が働く楽しさに繋がる-みんなで作る、より良い保育
2020.03.26
2016年に開園し、5年目を迎える「メリー★ポピンズ エスパル仙台ルーム」(宮城県仙台市)は、どろんこ会グループの中でも特に職員同士の仲が良いと評判の園です。そこで、2019年度に関東エリアから異動してきた栄養士の相澤さん、保育士の赤間さん、「メリー★ポピンズ エスパル仙台ルーム」の立ち上げメンバーである保育士の中山さんの同期3人に1年を振り返ってもらいながら、どろんこ会グループやメリー★ポピンズ エスパル仙台ルームの魅力や特徴について語っていただきました。対談後には、同園の遠藤施設長に、施設長から見た園の様子についてもお聞きしました。
同期対談「子どもと携わりたい」共通の想いが、良好な人間関係を支える土台に
─3人はどういった点を重視した結果、どろんこ会グループへの入社に至ったのでしょうか。
相澤さん(以下、相澤):私は栄養士として食に携わる立場ですが、献立を作る・調理するだけではなく、子どもたちとも密に関われる園を探していました。
赤間さん(以下、赤間):私は子ども一人ひとりに合わせた体験、経験の場を提供できる園ですね。安永理事長の「保育園は子どもを育てる場であるべきだ」の言葉に、どろんこ保育園なら理想の保育が叶うんじゃないかと思いました。
中山さん(以下、中山):私も赤間さんに似ているかな。「にんげん力育てます」という方針に興味を抱きました。保育に関する年間計画も全職員で意見を出し合って決める(年間計画策定会議)ものだと聞いて、「自分のやりたい保育ができるのでは」と。
─「子どもと関わりたい」気持ちを強く抱いて入社されたのが共通点なんですね。実際に入社してみて、いかがですか?
赤間:クラス担任という枠に縛られず、園の子ども全員と関われる機会があるのがいいですね。保育士同士で子どもの新しい発見や成長の気づきを共有していて、保護者の方に伝えることも多いです。
相澤:「年間計画策定会議」を開いて、その年ごとに行事・活動内容を考えられる環境に魅力を感じています。同じ行事を続けることもありますが、毎年やっているから、が理由ではないんです。子どもたちにとって必要な経験なのかどうかを、毎年みんなで考え直しています。1年目の新人であっても、意見を聞き入れてもらえる土壌があると感じますね。
赤間:「魚の解体ショー」も、そうして企画した活動のひとつですよね。
相澤:そうそう。同じ駅ビル内にある系列園「エスパルキッズ保育園」の栄養士さんと一緒に企画したんです。ふだん、魚といえばスーパーで売っている切り身しか見る機会がない子どもたちに、食の観点から魚全体を見られる機会を、と思いまして。
中山:子どもたち、興味津々だったよね。
相澤:好奇心の強さを感じました。来年もやりたいです。
中山:同じく食の体験になりますが、私は出汁の飲み比べ体験が印象に残っています。子どもたち自身が、飲み比べ体験から最終的にうどん屋さんごっこにまで発展させていったんですよ。私たち職員はきっかけを与えただけで、子どもたちには自ら考えて遊びを発展させられる力があるんだなとあらためて感じました。これが本来の保育なのかな、とも。
赤間:わかります。私も、運動会で行った取り組みを、ふだんの遊びに繋げていった子どもたちの姿が印象に残っています。
─日々の保育から学びを得ているんですね。
中山:現場での経験で学ぶところも多いのですが、学びを深められる場もあります。当園では、職員が企画して自主勉強会を開いています。保育士の資格って、「取って終わり」じゃないんですよね。日々の保育で気になること、解決したいことに関して積極的に学びの機会を設けてくれる先輩がいまして、私も自ら企画したことがあります。勤務年数関係なく、情報を共有したり学び合えたりできるんですよ。
赤間:職員同士のコミュニケーションがスムーズに行える雰囲気も役立っているのかな。人間関係は本当に良い園だと思っています。
相澤:栄養士である保育士以外の立場からも同じように感じます。保育士さんたちにどんな提案をしても受け止めてもらえる安心感があるんですよ。
─職場の人間関係は、誰しも気になるところだと思います。その良さを作っているものは何だと思われますか?
赤間:私は2年目までは埼玉県のふじみ野どろんこ保育園で勤務していて、3年目で仙台に異動してきたのですが、異動時点で、すでに良い雰囲気があったんですよね。すぐに仲間として受け入れてもらえた感覚がありました。
中山:メリー★ポピンズ エスパル仙台ルームは、開園当初、職員の半分が新卒同期だったんですよ。立ち上げ時の苦楽を共にしてきた感覚と、同期であるという2点は大きいのかも。「どこにいてもみんな同期だよね」って感覚があるのかな。みんなで切磋琢磨し合えてる気がします。
相澤:仕事仲間でありながら、仕事以外でも関われていますよね。
中山:みんなでバーベキューに行ったこともあるんですよ。野球好きな職員も多く、ロッカーに野球のユニフォーム入れていて、退勤後に一緒に野球観戦へ行くこともあります。プライベートでも会える関係性を築けてきたことで、人間関係の風通しも良くなっているのかな。
赤間:勉強会や「年間計画策定会議」など、意見を表明する場でみんなが発信できるのは、どんな意見を出しても、まずは受け止めてもらえるので雰囲気を悪くさせる心配がないこと、チャレンジしてみてダメだったときにも、代案を出してもらえる安心感があるからかな、と思います。
中山:まさに、赤間さんはみんなとは違う意見を会議で言ってくれる存在なんですよ。相澤さんも、食育に関してどんどん提案してきてくれます。
赤間:中山さんこそ、異動してきた私を気遣ってくれているのが伝わります。いつも園全体を見てくれていますよね。
─仲の良さがうかがえます。最後に、今後についてお聞かせください。
相澤:自園だけではなく、他園の取り組みを知ったり、栄養士同士の横の繋がりを増やしたりしたいですね。
赤間:来年度から始まるゾーン保育(子ども達の自発的な活動を促す「見守る」保育)への挑戦ですね。わからないことだらけですが、最善を尽くそうと、目下楽しみながら準備中です。
中山:より良い保育になるよう、想いや考えを言い合って、同じ方向を向いてがんばっていきたいですね。同期の私たちが中心となり、取り組みを進めていきたいです。
風通しの良い職場にしたいという想い
開園当初、「メリー★ポピンズ エスパル仙台ルーム」は職員の半数の割合を新卒職員が占める状態でスタートしました。「社会人1年目で先輩もいない中、自分たちで試行錯誤しながら協力してきたことが園の結束力に繋がっていると思います」と遠藤園長。園を立ち上げる時に「風通しを良くしたい」という想いが強かった遠藤園長は、「人の悪口を言わないように」と当たり前のことを声掛けするなど、雰囲気作りに気を配っていたそう。会議でもその場できちんと自分の意見を言うようにと伝えているそうです。
遠藤園長は「中山さんたちはまだ4年目ですが、任せる仕事が増えましたし、それに応えられるだけ成長しています。安心感もありますね」と語ります。園長と職員の信頼関係も人間関係の良さに繋がっているよう。
「メリー★ポピンズ エスパル仙台ルーム」の職員は一人ひとりが自分の意見を持っているからこそ、相手を尊重し、気持ち良く協力し合える関係を築いているようです。そしてしっかりと自分の意見を言い合うことが、人間関係の良好さに繋がっています。新しい取り組みへも職員全員が楽しみながら、一致団結して挑戦している様子が印象的でした。
関連リンク・動画
メリー★ポピンズ エスパル仙台ルーム 保育士の一日動画
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