子どもたち一人ひとりに寄り添う保育を。東京都認証保育所の一日
2020.08.27
どろんこ会グループは、東京都の認証保育所5施設を運営しています。0歳から2歳児がメインの認証保育所では、子どもたちは毎日どんなふうに過ごしているのでしょうか。今回、メリー★ポピンズ 成増ルーム(東京都板橋区)の活動の様子、大切にしていることについて朝重園長にインタビューしてみました。
午前も午後も太陽の下でたくさん遊ぶ
メリー★ポピンズ 成増ルームは、東武東上線 「成増」駅から徒歩7分、東京メトロ「地下鉄成増」駅から徒歩3分ほどのところにあり、0歳児、1歳児、2歳児合計30名定員の東京都認証保育所です。
午前中は太陽のもとでたっぷり遊ぶ戸外活動を中心にしています。園庭はありませんが、戸外活動は近くにある公園にお散歩に行っています。公園やお散歩のルートは、子どもたちがいろいろな発見ができるよう、常に保育者が開拓に力を入れています。
近くにある公園の一つは光が丘公園です。子どもたちは30分かけて歩いてき、緑豊かな公園でたっぷり遊びます。
公園では斜面をよじ登ったり、水たまりでどろんこ遊びをしたり、体全体、指先、五感をしっかり使って遊んでいます。
たっぷり遊び、「お腹が空いた」と感じて園に戻ると給食です。給食の美味しい香りが直に感じられるのは小さいルームならではのこと。給食後は、入眠しやすいように工夫をした部屋で、お昼寝。体をしっかり休めます。おやつを食べてから午後の活動になりますが、午後も体を存分に動かせるよう戸外活動に出ています。ご家庭からは、「午後もたくさん遊ぶので、夜ぐっすり眠れますね」とのお声をいただいています。
しかし、夏の戸外活動は、熱中症の心配があるため、気温や光化学スモッグ注意報、暑さ指数を常にチェックして、実施の可否を判断したり、活動内容を工夫したりしています。
畑仕事も経験
系列園のメリー★ポピンズ kids朝霞ルーム(埼玉県朝霞市)の近くにある畑に、成増ルームもスペースを借りて、野菜を育てています。週2回午前と午後にポピンズバス(園バス)で送迎をしてもらい、畑仕事の前に畑でおやつを食べたり、どろんこ遊びをしたりします。(※コロナ対策の為、一日バス一便運航にしており、2020年8月現在は水曜と金曜の午前中の実施です)
まだ座位が取れない子どもたちは園バスに乗れないので、成増ルームのプランター菜園に挑戦しています。バケツ稲も栽培中です。去年は脱穀できるまでに成長しました。今年も楽しみです。
(※コロナウイルスの影響により、2020年7月まで畑仕事は一時休止しており、8月から再開しました)
室内での様子
戸外活動が中心ですが、「静」の時間も大事にしています。少しだけ目を閉じてじっとする「座禅」を行い、「静」と「動」の切り替えを感じるようにしています。
子どもたちが各クラスを行き来して、好きな場所で好きな遊びを選択できるように、仕切り扉をすべて外しています。0歳から2歳児が混ざり合って遊ぶ異年齢保育です。年上の子どもたちが遊ぶ様子を見て「僕も、私もやってみたい!」という気持ちが年下の子どもたちに芽生え、年上の子どもたちは年下の子どもたちに教えてあげるなど、思いやりの心が育まれます。
大切にしていること
子どもたち一人ひとりに寄り添う保育を大事にしています。例えば、離乳食と一言で言っても、ご家庭や子どもによって進め方は様々です。保護者の方から密にヒアリングをして、栄養士が一人ひとりにあった離乳食を提供しています。お昼寝は無理に寝かせず、なかなか入眠できない子はテラスで少し遊びながら、眠たくなってきた様子を見て「お昼寝する?」と声をかけるようにしています。
また、ビジター利用(一時保育)の子どもたちにも、マンスリーの子どもたちと同じ体験ができるようにしています。ありがたいことに、畑仕事に興味を持ってくださる保護者の方もいらっしゃるので、ビジター利用でも子どもに必要な体験は同じと捉え、一緒に活動できるように配慮しています。
東京都独自の制度を設けている認証保育所は見学・説明を聞きに来ていただき直接契約ができることがメリットです。家庭と園の共育てを目指しております。ご見学希望のお電話はいつでもお待ちしております!