厚生労働省 障害児・発達障害者支援室の方々が子ども発達支援センターつむぎ浦和美園を視察
2021.02.25
2020年10月23日、厚生労働省 社会・援護局障害保健福祉部 障害福祉課 障害児・発達障害者支援室の方々が、児童発達支援、放課後等デイサービスを実施する子ども発達支援センターつむぎ浦和美園(埼玉県さいたま市)を視察されました。
放課後等デイサービスの課題と国の今後の方向性について意見交換
視察では、職員が室内や縁側、園庭などをご案内しながら、建物のこだわりのポイント、カフェスペースや園庭開放などの地域交流の取り組みについてもご説明いたしました。
放課後等デイサービスの支援の様子をご見学時には、どろんこ会グループの理念や想い、保育園と発達支援つむぎで取り組んでいること、放課後等デイサービスが抱える課題についてご説明し、国の今後の方向性についてもお伺いするなど、意見交換をする機会にもなりました。
放課後等デイサービスの現状の課題とより良い支援への改善提案
今回の視察にて、発達支援つむぎの職員がお伝えした現状の課題と、より良い支援への改善提案は以下の通りです。
- 国で定める放課後等デイサービスの基準は、年々支援の成果の向上が求められるようになっているが、小学校1年生から18歳までという幅広い年齢の子どもに対し、一人ひとりの発達段階、特性に応じたきめ細かい支援を、限られた職員体制で実施していくことはとても困難である。
- 小学生と中高生に年齢層を分けてサービスが展開できるような仕組みに変えることで、子どもの発達状況に応じた支援が実施できるようになることが望ましい。
- 放課後等デイサービスを利用する児童は、特別支援学校、特別支援学級に通う子どもが中心であり、日中の学校生活においては制約が多い環境に置かれている場合があり、子どもは生活上、相当な努力を強いられている。加えて、放課後に通所する事業所においても学習の継続を行うことは、子どもにとって良い支援であるかどうか考えなければならない。
- 放課後の支援は、職員との信頼関係の下で、子どもの気持ちのよりどころとなる視点で行い、子どもが翌日の生活への活力を補完できるようにすべきである。
「年齢が違う子同士、障害の有無関係なく、共に暮らし、頼りあい、ぶつかりあい、手を差しのべあう」インクルーシブ保育・教育を推進するため、私たちはこれからも、障害の有無で育つ場所を分けるのではなく、「全ての子どもを全ての大人が育てる」子育てを社会に提案、実践してまいります。
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