コロナ禍でも成長を見せられる機会を。清瀬どろんこ保育園生活発表会
2021.03.25
2021年2月、清瀬どろんこ保育園(東京都清瀬市)で生活発表会が行われました。コロナ禍のため、例年通りの方法で開催できない状況でしたが、1年間の保育の様子や子どもたちの成長を保護者にぜひ見ていただきたいと、様々な工夫をして開催。当日の様子と今回の生活発表会に対する岡田園長の想いについてお伝えします。
日々の保育がわかるよう工夫した屋内展示
室内での合奏や歌の発表、劇遊びといった生活発表会が難しかった今回、清瀬どろんこ保育園では、日々の保育の様子を伝えられるものをたくさん展示し、保護者が園での子どもたちの様子や成長を感じられるように工夫しました。
園内に展示された写真は、園に通う98人の子どもがすべてどこかに写っているよう、念入りに確認。ただ、我が子に限らず、保育全体の様子をまんべんなく見てほしいとの願いから、事前に子どもごとの展示位置を知らせることはあえて避け、尋ねられた際に案内できるようにしていました。
子どもたちが作った木工作品も展示されていました。清瀬どろんこ保育園では、2020年夏頃に木工作ができる部屋を準備。本格的な工具が並べられている部屋に、子どもたちは「ここでふざけるのは危ない」と自然に気づくようになったそうです。
密を避けた屋外で子どもたちに発表の場を
屋内での展示の他、園庭を使って、むぎ組とこめ組による歌の発表やかるた大会、こめ組の和太鼓演奏も披露されました。
かるた大会は、こめ組の勝利。職員は、悔しがっていたむぎ組の子どもたちと保護者の方々に「『悔しい!』という気持ちを抱く経験も大切ですね」と言葉をかけていました。
ラストを飾ったのは、こめ組の和太鼓演奏でした。こめ組が一生懸命練習してきた様子を知る岡田園長は、演奏後に「これまでで1番の出来でした!」と顔をほころばせました。
清瀬どろんこ保育園 岡田園長インタビュー
生活発表会終了後、岡田園長に話をお聞きしました。
―――コロナ禍で様々な制約があった2020年度、清瀬どろんこ保育園ではどのようなことを大切にしてきたのでしょうか。
まず、2020年度の目標は「極める」とし、保育でどのように工夫をしていけばいいのかを各自が模索する1年を過ごしました。AI時代が本格的にやってきたとき、真に問われるのは乳幼児期のアナログな保育だと思っています。コロナウイルス関係なく、次の世代に繋ぐ持続可能な目標を立てて保育することが必要です。一足飛びにはいかないことなので、着実に日々の保育を重ねていきたい、大切にしたいとあらためて思った1年でした。
―――コロナ禍での生活発表会に対する思いをお聞かせください。
今回の生活発表会は「発達の見せ方を極める」と目標を掲げ、コロナ禍で保護者の方々が見る機会の少なかった日々の保育を、写真の展示や動画により「見える化」しました。保護者の方にお配りしたプログラムに、どろんこ会グループの「6つの力」の白紙のグラフを記載しているのですが、展示を見ながら我が子の成長ぶりをあらためて見つめていただくきっかけになれば嬉しいです。
―2020年度の経験を踏まえ、2021年はどのような保育を目指そうと考えていますか。
2020年度は、職員に「保育士は演出家なんだよ」と伝えてきた1年でした。私たち保育士の伝え方次第で、子どもは大きく変わります。保育士の創造力や発想力が重要です。大人がおおらかでいることで、子どもものびのびと成長できるのです。また、コロナ禍に関係なく、保育では日常の生活すべてが大切だと思っています。2021年度も原点を大切に、子どもたちにとって良い保育を目指していきたいです。
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