どんなときも安心して働ける子育て環境を 病後児保育室「び~のはうす」
2021.06.14
子どもが病気にかかり、回復してきたけれど、本調子ではない。
看病ですでに何日も仕事を休んでいる。今日こそはどうしても行かねばならない。近くに頼れる親戚も友人もいない――そんな時、どうしていますか?
厚生労働省は「乳幼児健康支援一時預かり事業」として、病気の回復期にある子どもを保育所や医療機関などに付設された施設で一時的に預かることのできる「病後児保育」を実施しています。
どろんこ会グループでも病後児保育室「び~のはうす」を一部の保育園で運営しています。
今回は沖縄県うるま市にある石川どろんこ保育園、前原どろんこ保育園の「び~のはうす」をご紹介します。
病気の子どもものびのび過ごせるように
どろんこ会グループが初めて病後児保育を手がけたのは、メリー★ポピンズ 朝霞台ルーム(埼玉県朝霞市)を開設した2003年のことです。安永理事長は、たとえ病気であっても安心が確保された場所で自由に過ごし、思いのままのびのびと過ごせるよう、子どもの主体性を尊重した病後児保育を実施するという思いを込め、「び~のはうす」という名前を付けました。
病気やケガが完治していないときは保護者も子ども自身も不安です。その不安を取り除くため、び~のはうすには看護師や看護の知識をもつ保育士が常駐し、こまめな検温と観察を行い、手厚い看護保育を行っています。地域医療との連携により、異変を察知した場合にはすぐに医師に連絡を取れるような体制を整えています。
保育園と病後児保育室の入口は完全に分けており、過ごす部屋、トイレも別になっています。さらに石川どろんこ保育園では観察室と病後児保育室と、部屋をさらに分けることも可能になっているため、子どもたちがゆったり過ごすことのできる環境が整っています。
孤立の助けになる病後児保育
沖縄県が5年ごとに実施している「沖縄県ひとり親世帯等実態調査」(※)において、うるま市のある沖縄本島中部は最もひとり親世帯数が高いという結果が示されています。
ひとり親世帯で近くに頼れる方もおらず、さらに医療従事者、運輸・物流関係者、介護・保育従事者、生活必需品を扱う小売店従業員といったエッセンシャルワーカーの方々は、仕事を休みづらい現状にあります。「び~のはうす」はそのような方々の子育ての助けにもなれるような場所でもありたいと考えています。
今、孤立が社会問題として取り上げられています。保育園はただ子どもを預かる場所だけでなく、地域の子育ての拠り所でもあります。「ご来所いただいた際には子育ての相談に乗ることもできます」と石川どろんこ保育園の加藤施設長も言います。
利用料の見直しでもっと気軽に
このたび、「び~のはうす」をもっと気軽にご利用いただけるよう、利用料の大幅な見直しを実施いたしました。
従来1日6500円(8時から18時、昼食・おやつ代込み)だったところ、1日2000円、半日の場合1000円(12時から18時、昼食なし・おやつ代込み)となりました(2021年6月現在)。さらに非課税世帯、生活保護世帯には減免措置もあります。
また、「び~のはうす」をご利用いただけるのは、実は未就学児だけではありません。まだ一人で留守番をさせるのも心配な時期の小学校低学年の子どももお預かりしています。事前に会員登録をしていただければ、在園児でなくとも、どの保育園、どの幼稚園に通われていてもご利用いただけます。
「び~のはうす」はこれからも子どもの、そして働く保護者の方の味方であり続けます。
施設情報
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