「保育園・幼稚園での『性教育』ってどうしてる?幼児期の『性教育』始め方講座」を開催しました
2021.12.09
2021年11月27日(土)、どろんこ会グループ主催「保育園・幼稚園での『性教育』ってどうしてる? 幼児期の『性教育』始め方講座」をオンラインにて開催しました。当日は、保育園・幼稚園関係者だけでなく、子育て支援に携わる方、助産師、教員や教員を目指す大学生、メディア関係者など、さまざまな方にご参加いただきました。
幼児期の性教育に大切なことを伝える
講師を務めたのは、北千住どろんこ保育園(東京都足立区)の宮澤施設長。社内スタッフ向けの性教育講座のみならず、社外の性教育セミナーにおいてもゲスト講師として登壇したり、さまざまなメディアの取材を受けたりしています。
講座の前半では、性教育に対する日本と世界の考え方の違い、ユネスコの「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」に基づいたどろんこ会グループの性教育の考え方や幼児期に性教育を行う意義をお伝えしました。また、実際に5歳児向けに行っている二日間のプログラムの内容を、保育や学校現場で取り組む際のヒントになるよう具体的に紹介。人体パズルと胎児人形の実物もお見せしながら、子どもたちにどのような言葉をかけながら使用しているかも詳しくレクチャーしました。
後半は参加者の方からのご質問にお答えする時間を設けたところ、
・子どもから「赤ちゃんはどうやって生まれるの?」「なぜ男の子と女の子の体は違うの?」など、「性」に関する質問をされたらどう答えるとよいのか。
・保育中に子どもの性的な言動を耳にしたり、行動を目にしたりした時はどうすればよいのか。
・性別不一致の子どもや保護者への対応はどうしているのか。
・性教育を始める時、保護者にはどのように説明して理解をいただいているのか。
・受精の過程はどのように教えているのか。
・男性の保育者は教える側として避けられる傾向はあるのか。また、男性が性教育に関わりたくとも、違和感を持たれる雰囲気は多いと感じるが、何か気を使うべきことあれば教えてほしい。
・スタッフはどのような研修を受けているのか。
などのご質問が寄せられました。
特に誰もが悩みがちな子どもからの質問、性的な言動や行動への対応について、宮澤施設長は自園での対応事例を交えながら、「子どもの質問にはごまかしたり、うそをついたり、『そんなことは知らなくていいの!』と怒ったりしないでください。興味を持ち始めたときが、正しい性の情報を伝え、一緒に考えるチャンスです。性的な言動や行動についても、怒って子ども本人を否定するような言葉をかけるのはよくないと考えています。プライベートゾーンのことを話し、人前ではしないようにということを伝えるようにしています」と話しました。
子どもの体と生命を守るための性教育を今後も発信
講座後の参加者アンケートでは、
・実際の子どもたちの発言に応じて、事例紹介があったことがとても参考になりました。
・説明が具体的で(子どもへの伝え方、教材)とても分かりやすかったです。皆さんからの質問も自分が疑問に思うことが多く、とても参考になりました。
・中学校で文科省の生命の安全教育を実践します。幼児期からの継続的な内容になるように、また、学んでいない生徒への対応の参考となりました。
・地域でも、子育てをテーマに支援の活動を行っているため、地域活動にも生かせたらいいと感じました。
・まだまだタブー視されている性について変われるきっかけが作れればいいなと感じます。
・来年から小学校で教員として働くのですが、性について子どもから問われた際にどのように答えるべきかが分からず、不安に感じていました。今回の講座を受講させていただき、具体的な事例の答え方なども知ることができたのでとても良かったです。
といったお声をいただきました。今回の講座が参加者の方の悩みや不安の解消、これから性教育に取り組まれるにあたってのヒントにつながったことが分かり、幼児期の性教育の大切さを伝えていくことの意義をあらためて感じることができました。
ここ最近は性教育に関する本や絵本がたくさん出版され、以前よりもその重要性に関心が高まっていると感じます。どろんこ会グループは、この関心を絶やさないよう、子どもたちの体と生命を守る大人を増やし、幼児期から自分と他者の体と生命を大切に思う心を育むための性教育「『生』教育」を今後も発信してゆきます。来年度の講座開催については、決まり次第、ホームページや公式SNSでお知らせいたしますので、ぜひご期待ください。
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