子ども発達支援センターでデジタルサイネージ導入 子どもたちの活動を動画で発信
2022.02.03
どろんこ会グループが運営する保育園や発達支援つむぎでは、スタッフが日々の子どもたちの活動の様子などを、連絡帳アプリやホームページの園ブログ・つむぎブログ、Instagram(現在は一部の施設のみ)などで発信しています。
子ども発達支援センターつむぎ 浦和美園(埼玉県さいたま市 以下、つむぎ浦和美園)では、保護者の方々に子どもたちの様子をもっと生き生きと伝えたいとのことから、デジタルサイネージ(インフォメーションディスプレイ)も取り入れました。映像・動画での情報発信が主流となっている今、つむぎ浦和美園でデジタルサイネージをどのように活用しているのか、子どもたちの反応や保護者の方々の感想などを取材してみました。
子どもたちの活動や表情をありのままに伝えるために、動画記録の発信を開始
今回、つむぎ浦和美園でデジタルサイネージを導入したきっかけや活用方法、導入後の変化について、スタッフの山本さんに話を聞きました。
「つむぎ浦和美園では、さまざまな媒体を活用して『活動の見える化』に注力しています。その一つが2021年度から導入したデジタルサイネージです。導入までは、保護者の方々には連絡帳アプリやホームページに掲載しているブログで、日々の活動や子どもたちの様子を伝えてきました。ですが、わが子がどのように一日を過ごしているのか、保護者の方々にありのままに伝えられるような工夫をしたいと思い、デジタルサイネージを活用した動画記録の発信を開始しました」と山本さん。
子どもたちの活動や遊びの様子、表情がありありと伝わる動画を撮るために、動きが激しくても撮影できるアウトドアスポーツ用のアクションカメラを使用しているとのこと。児童発達支援、放課後等デイサービスのそれぞれの活動をまんべんなく発信できるように、スタッフ間で連携して撮影しているそうです。
山本さんは「デジタルサイネージはつむぎカフェスペースに設置して、日々の活動の様子を視聴できるようにしました。設置後、親子で動画を視聴し、『これぼくだよ!』と楽しそうに会話する姿が見られるようになりました。また、保護者同士の会話のきっかけにもなっており、コミュニケーションや交流のきっかけにつながるツールだと実感しています」と導入後の変化を話してくれました。
活動の「見える化」で目指したいこと
保護者の方々からは、
- 普段見ることのできない子どもの活動が見られてうれしい。
- カフェでの動画がきっかけでお母さん同士で話すようになりました。
- 来年度に放課後等デイサービスの利用を検討していたので、活動内容を知ることができてよかった。
といった感想をいただいているそうです。
登園の際に毎日動画を見ている保護者の方は、「お迎えの時間や保育参加の時に子どもの様子は分かるのですが、その時は親が近くで見ていることを子ども自身が分かっているんですよね。なので、親がいない間の素の姿が見られるのは新鮮です」とのこと。子どもたちの様子がありありと伝わる動画は好評です。
また、動画以外にも、発達支援では月2回、放課後等デイサービスは毎日、活動内容の写真つきポスターを掲示しています。まとめたものはファイルにとじてつむぎカフェに置いてあり、保護者の方々がいつでも閲覧できるようになっています。
最後に山本さんは、「私たちは活動の見える化によって、保護者の方がつむぎでの活動により安心感を持てるように、また、親子や保護者同士、子ども同士、そしてスタッフや地域の方とのコミュニケーションのきっかけや充実した交流につながることを目指したいと考えています。今後も子どもたちの成長をありありと感じられる発信を行っていきたいと思います」と話してくれました。
子どもたちが生き生きと過ごす姿、つむぎ浦和美園のさまざまな取り組みの動画を保護者のみならず、地域の方にも発信するため、現在、デジタルサイネージは地域の方も自由にご利用できるつむぎカフェに設置。午前9時から午後6時まで常時、どなたでも動画を見られるようにしています。
つむぎ浦和美園以外の施設でも、保護者や地域の方に向けて、さまざまな方法で子どもたちの日々の活動を発信しています。またの機会に、他の施設の取り組みもお伝えします。
関連リンク
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