メンバー全員が元警察官 プロが守る保育現場の安全対策
2022.02.17
散歩中の交通事故、園への不法侵入など、保育園の安全を脅かすことは絶対にあってはなりません。お預かりしたお子様を元気に保護者の元にお返しするのは保育園の使命です。
どろんこ会グループでは大切な子どもたちの安全のため、マニュアルの整備、訓練、内部監査、第三者によるチェックなどを欠かさず行っています。加えて、セキュリティ会社である合同会社ユニバーサル・スマイル・リゾート(以下、USR)にサポートを依頼しています。
USRは子どもの安全、企業のセキュリティ対策、高齢者施設への支援といった幅広い年代、分野において活動を行っています。メンバー全員が元警察官、いわば安全を守るプロフェッショナル集団です。
そのUSRが実際の保育の現場でどのような活動をしているのか密着しました。
元警察官の経験を生かし、子どもたちの安全・見守りを徹底
ある冬の朝、仲町どろんこ保育園(埼玉県朝霞市)を訪ねると、門の横で周囲を見渡しながら、登園してくる親子に挨拶をする男性の姿が。USRの松山さんです。警察一筋42年、埼玉県警察の機動隊や捜査一課を歴任してきました。退官後、埼玉県内の行政機関での勤務を経て、現在はUSRで保育園や高齢者施設のセキュリティに携わっています。
松山さんは主に埼玉県内のどろんこ会グループの施設を定期的に巡回し、施設の安全に問題はないか、散歩経路の危険個所などの確認、そのほか職員の困りごとにも対応しています。
朝9時になり、徒歩で広沢公園に向かう幼児クラスの子どもたちに同行しました。
道中の松山さんの眼光の鋭いこと。道路を渡る時は必ず全員が渡り切るまで見送り、その後すぐに走り、再び列の横について目を配ります。
「たとえ車が突っ込んできても安全な場所に回避できるように、位置関係をよく見ることが大事。とにかく子どもたちが第一です。何があっても守る心づもりで、『安全』『見守り』を徹底しています」と、周囲への警戒を怠らないまま話します。
到着すると、松山さんは公園の外周を歩き、不審者がいないか見回ります。
「特に公園の出入り口には注意し、園児の人数確認も徹底しています」これは同行した保育士も常に行っていることです。複数人それぞれの目があることはより安心につながります。
そのほか砂場に大きな石が転がっていないか、壊れている備品はないかなど、子どもたちが遊ぶ場所に危険が潜んでいないかを確認しているのです。
ある時は公園の鉄柵に穴が空いているのを見つけ、そこから園児が通り抜ける危険性があったため、施設長と相談し、市に連絡して修繕の要望を出したこともあると言います。「かつて市役所でも勤務した経験も生かしています」と人脈も生かしながら活動しています。
また、散歩途中の道路にカーブミラーがあればより安全だということを保育園職員と共有し、自治体に相談したところ、迅速な対応をしていただき、設置に至ったこともあるといいます。
途中、一人の男性がベンチに座っているところに世間話をしに行く松山さん。話し終えた後に聞けば「実は足元にたばこの吸い殻がたくさんあったものだから気になってね」と、目の付け所が違います。
松山さんはUSRの仕事についてこう語りました。
「子どもたちの成長を見守ることができる、とてもやりがいのある仕事です。保護者の方に悲しい思いをさせない、絶対に守るという使命感をもって仕事をしています。警察時代にはさまざまな事故・事件に立ち会ってきました。そこから得た防犯的な知見、何か起きた際の初期対応経験は生かせると感じています」
どろんこ会グループでは、このような頼もしい味方であるUSRと共に、子どもたちの安心安全を守り、日々の保育を行ってまいります。