広尾学園×どろんこ会 高校生インターン、保育園での職業体験を実施
2022.04.14
どろんこ会グループ広報部でのインターンシップにチャレンジする広尾学園中学校高等学校(学校法人順心広尾学園)の高校1年生と2年生が、春休みに保育園での職業体験を行いました。インターンシップでのミッションは「10~20代に向けて、保育・保育士の仕事の価値を発信する」こと。そのために、まずは自身で保育・保育士の仕事を知ることからスタートです。職業体験の様子とレポートの一部をご紹介します。
保育園での初めての職場体験
中目黒どろんこ保育園(東京都目黒区)で職業体験を行ったのは、2年生のインターン生。 1歳児クラスに入りました。散歩に出発するまでは、室内での自由遊びです。インターン生は、ブロックコーナーで子どもたちと一緒に遊んでいました。
散歩の時間になりました。スタッフから「散歩に出発するので準備をします」と教えてもらい、子どもたちの帽子を準備。玄関で靴下や靴を履くのを見守ります。
さあ、散歩に出発です。インターン生にとっては、自分が道路側になるように立ちながら、両手で子どもと手をつなぐのは初めての体験。どうつなげばよいのか、最初はよく分からずぎこちない感じでした。スタッフが「こっちに立って、こんなふうにつないだ方がいいですよ」「次の角を曲がる時、自分が道路側になるように、つないでいる手を変えて、こんなふうに移動してください」とアドバイス。コツをつかみ、散歩の帰り道は子どもたちと手をつないで歩くことにも慣れてきました。でも、公園でたくさん遊んだ帰り道は、途中で疲れて座り込んでしまう子もちらほら。座り込んでしまった子の手をスタッフとうまく交代しながら、無事に園に到着しました。
スタッフが給食の準備をしている間に、手洗い、着替えを手伝います。子どもたちはすっかり「新しい先生」に慣れて、「先生、エプロンつけて」とお願いしにくる子もいました。給食の後は昼寝、おやつの時間の仕事も体験。楽しいことも、大変なことも体験できた一日となりました。
保育士職場体験の事後レポート
職場体験は、インターン生10名全員が実施しました。保育園での初めての職場体験でどのようなことを感じたのか、インターン生による事後レポートの一部をご紹介します。
自分が私立の幼稚園に通っていた頃は「〇〇をしなさい」「〇〇を勉強します」など、先生を主体に学ぶ機会が多かった印象でしたが、どろんこ保育園やメリー★ポピンズでは、先生方が一歩引いた状態で、子どもたち主体に行動しているのが見受けられました。そろそろ介入した方がいいんじゃないかな、というときこそグッと待ち、子どもたちで解決法を見つけるというのは、自分が幼稚園児だった頃にはなかった魅力的な園文化だと思いました。
最初は子どもたちとどのように関わればいいのか分からず不安でした。でも、保育園の先生方や子どもたちのおかげで全力で遊んで楽しむことができました。久しぶりに公園で何時間も遊び疲れましたがとても楽しかったです。また、ただ遊ぶだけではなく小さい子がとる予測不能な行動を想像したり、何人も同時に見なければいけないなど、保育士さんのすごさに気づかされました。
二日間の現場での体験の中で保育士の大変さの裏にある大切さに気づかされました。もちろん今回のような体験をしたことはなく保育士さんたちの支援のもと、とても貴重な体験になりました。どろんこ会特有のクラスのないシステムでは、誰かが教えたわけでもないのに高学年の子が低学年の子たちを助けたり、自然と優しく人間らしく育っていっているのが伝わりました。また低学年の子たちはそれを見て、本当に先輩たちを輝く目で見ているのも伝わりました。
今回の職場体験を生かし、4月からいよいよ「10~20代に向けて、保育・保育士の仕事の価値を発信する」ミッションへの挑戦がスタート。高校生インターンシップの活動の様子は、随時、レポートします。