未来の保育士と交流 メリー★ポピンズ 東神奈川ルームの園児たちが専門学校を訪問
2022.07.28
JR京浜東北線「東神奈川」駅西口徒歩1分にあるメリー★ポピンズ 東神奈川ルーム。道路を挟んだ向かい側には、保育士・幼稚園教諭の専門学校である「横浜こども専門学校」があります。コロナ禍の2年間交流が途絶えていたのですが、6月下旬に久しぶりに子どもたちが学校を訪問することになりました。
保育学生との対面を子どもたちも楽しみに
横浜こども専門学校には3年制のこども総合学科と2年制の保育科があり、今回は前者の1年生のクラスにお伺いしました。
日にちを変えながら1年生9クラスすべてにお伺いしたため、最初のころは人見知りしていた子どもたちも回数を重ねるごとにすっかり慣れた様子です。向かう道すがら子どもたちは「楽しい所に行くんだよ」と、うきうきした様子で話してくれました。
この4月に入学したフレッシュな学生の皆さんも、子どもたちが部屋に入るなり「かわいい」「癒やされる」と、一気にテンションが上がった様子でした。
保育実習に入る前の貴重な直接交流の場
担当教員の齋院先生は、「皆、4月に入学して保育の『ほ』から学んでいるところです。そのため今回は座学で得たことをアウトプットできる貴重な機会となりました。また、7月からは実習が始まります。実習には各現場に1人、多くて3人くらいしか入れないため、学生たちは不安と緊張でいっぱいになります。でも、こうしてクラスメイトと一緒に学校内で子どもたちと触れ合えることで、実習へのモチベーションが上がるので本当にありがたいです。そして何より、子どもたちと関わることで、子どもが好きという原点に戻ることができるように思います」と話してくださいました。
早速、授業で実際に学んだ手遊びの披露から始まりました。最初は「むすんでひらいて」、そして子どもたちに人気の漫画やキャラクターにアレンジした今時の「とんとんとんとん ひげじいさん」などを子どもたちも一緒になって楽しみました。
その後はさまざまなおもちゃを出してフリータイム。キッチンセットでおままごとをしたり、絵本の読み聞かせをしたり、ブロックや魚釣りのおもちゃで盛り上がったりと、子どもたちと学生の皆さんは思い思いに遊びました。
「中には子どもたちとどう接したらいいか、距離の取り方が分からないと、とまどっている生徒もいました。そういった様子を見ながら、教員側も実習に向けてのアドバイスができる機会です」と齋院先生。
学生の方からは「子どもがとにかくかわいくて」「子どもの発想力に驚きました」といった感想が聞かれました。「実は来週早々に実習に行くので不安だったのですが、今日子どもと実際に触れ合うことができて、とても楽しみになりました」と笑顔を見せてくれた方もいました。
最後は学生の皆さんが花道を作って子どもたちを送り出してくれました。中には、もっとここで遊びたいと泣き出す子どもも。双方充実した時間を過ごせたようです。
同行した保育士の吉本さんは「初回の訪問では子どもたちも緊張していましたが、今ではすっかり打ち解けてお気に入りのおもちゃもできるくらいになりました。なにより甘えることのできる相手がたくさんいることで、子どもたちはいつもとは違う表情を見せてくれました」と振り返りました。また、保育士の本間さんも「私の学生時代にもこのような交流があるとよかったなと思いました。子どもたちにとってもさまざまな人と関わる機会となるので、これからもぜひこの交流を続けていきたいです」と、今後に意欲を見せました。
保育士の有効求人倍率は全職種平均に比べ依然として高い水準で推移しています。そうした中で未来の保育士の育成も非常に重要です。どろんこ会グループでは引き続き、子どもと関わる仕事に興味をもつ方々に保育の魅力や楽しさを伝えられるよう、地域での連携も取りながら活動してまいります。
