日本で唯一聴覚障害者が専門的に建築を学ぶ筑波技術大学 万博公園どろんこ保育園を視察
2022.12.22
茨城県つくば市にある万博公園どろんこ保育園は、3メートルの高低差のある園庭があることから、建築関係者の方々から高い関心をもっていただいている施設です。
![上空から見た万博公園どろんこ保育園](https://www.doronko.jp/wp-content/uploads/20221222_1.jpg)
このたび、聴覚に障害をもつ方が専門的に建築を学べる日本で唯一の国立大学である筑波技術大学の学生の方々が、設計演習の事例視察のため万博公園どろんこ保育園を見学されました。
施設設計の学びを通じ、保育理念もシェア
当日はあいにくの雨で園庭に出ていただくことはかないませんでしたが、乳児から幼児まで各部屋を田中施設長が順番に案内しました。
![縁側や天井のつくりもじっくり観察する学生の皆さん](https://www.doronko.jp/wp-content/uploads/20221222_2.jpg)
どろんこ会グループの保育理念や取り組みについても興味をもっていただき、裸足保育や日課、畑仕事や地域交流についても説明しました。参加学生への伝達手段は、筑波技術大学の方が用意された音声認識アプリによる字幕表示と教員による手話通訳を併用することで、スムーズに行われました。
![配膳室についてを説明。学生の方は一生懸命メモをとっています。](https://www.doronko.jp/wp-content/uploads/20221222_3.jpg)
学生の方からは、子どもが好きな遊びに没頭できるよう設定されたゾーン保育についてや、子どもの安全を守るための室内における取り組み、天井の高さやカーブについてなど、さまざまな視点から多くの質問をいただきました。
![子どもたちが日ごろ給食をいただくテラスの距離を測る学生の皆さん](https://www.doronko.jp/wp-content/uploads/20221222_4.jpg)
引率された産業技術学部産業情報学科の北橋助教からは「保育理念、地域ネットワーク、建築空間に感銘を受けました。何よりも子どもたちが生き生きと過ごし、先生方も楽しそうでした。参加した学生たちはこれから保育施設設計に取り組むうえで多くの学びを得たようです」とのうれしいご感想をいただきました。
こうした見学を通じ、若い世代の方にも法人の保育理念や取り組みについてお伝えできる機会となりました。
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