エスビー食品xどろんこ会 「個性のミックススパイス」を支えるバジリッコ保育園

2023.04.27

#保育

エスビー食品 板橋スパイスセンター内 バジリッコ保育園

株式会社日本福祉総合研究所では、どろんこ会グループにおける豊富な保育園運営実績とノウハウを生かし、事業所内や病院内の保育所の運営を受託しています。

今回はその中の一つであるエスビー食品株式会社板橋スパイスセンター内にある「バジリッコ保育園」を訪問。エスビー食品株式会社において保育所運営に深く関わるSDGs推進チームダイバーシティ担当マネージャーの後藤さん、そして管理サポートグループ人事総務室の吉岡さん、そしてバジリッコ保育園の施設長を務める中島さんにインタビューし、それぞれの保育や子育てへの想いを伺いました。

左から後藤さん、吉岡さん、中島さん
(左から)後藤さん、吉岡さん、中島さん

「個性のミックススパイス」を支えるための事業所内保育所

2023年に100周年を迎えたエスビー食品株式会社では、香辛料のトップメーカーならではの表現で「個性のミックススパイス」をダイバーシティの目指す姿としています。それは多様な個性をもつスパイスとハーブからつくられるカレー粉のように、一人ひとりの持つ“個性”のブレンドによる“ハーモニー”によってパワーが生み出される会社を表現しています。

板橋スパイスセンター内にあるバジリッコ保育園
板橋スパイスセンター入り口すぐにあるバジリッコ保育園

同社では2014年に専門部署を立ち上げダイバーシティ推進に取り組んできましたが、最初の課題は女性の活躍の推進だったと言います。「出産などのライフイベントを迎えた際にも安心してキャリアを継続するための支援を検討しました。当時は待機児童も大きな社会問題で、当事者から保育園に入れるかどうかの不安を聞いていたので、保活コンシェルジュという保活支援サービスを始めました。それと同時に事業所内保育所の整備も進めることになりました」と、後藤さんは当時の事情を語ります。

バジリッコ保育園の室内の様子
0歳から2歳の子どもたちが穏やかに過ごす室内

そのような背景で2015年に開園したバジリッコ保育園は、都営三田線「板橋本町」駅または東武東上線「中板橋」駅から徒歩約10分にある事業所内保育所です。0歳から2歳までのお子様をお預かりしており、エスビー食品株式会社の社員の方だけでなく、地域の方にもご利用いただける地域枠も設けています。

系列保育園との連携も魅力の一つ

—事業所内保育所を立ち上げるにあたり、なぜ株式会社日本福祉総合研究所をパートナーにお選びいただいたのでしょうか?

吉岡さん:当時の担当者が幾つかの運営会社を検討していた中で、御社の手厚いサポートや細やかな対応が印象に残ったのではないでしょうか。開園後も歴代の施設長をはじめスタッフの皆さんが何か困ったことがあれば快く応じてくださる姿勢に、会社としての理念や想いを感じます。

エスビー食品の吉岡さん
管理サポートグループ人事総務室の吉岡さん

後藤さん:ただ子どもを預かるだけではなく、保護者様はもちろん私たちエスビー食品の社員に対しても丁寧に対応してくださる姿に温かさを感じています。コミュニケーションをとても大切にしているのが伝わり、理念どおり素晴らしい「にんげん力」を持っている方が対応されていて見習わねばと思っています。

園で育てたミントジュース
園で育てたミントを使ったジュースを保護者に振る舞うことも

中島さん:私たちスタッフは子どもたちに背中を見せる立場にあるからこそにんげん力をもっていなければならないということは、常に全員が心がけているので、そのようにお話しいただけて本当にありがたいです。

吉岡さん:グループ内の保育園との連携も魅力の一つだと思います。系列園の見学に行きましたが木造の園舎も素敵でした。バジリッコ保育園の開園前に社員向けの見学会を開いたのですが、参加者からは明るくて居心地がよいという声を聞きました。園児たちにとってもきっと過ごしやすい環境なのだと思います。

近隣園に行きヤギに餌やり
近隣園を訪れヤギと触れ合えるのもどろんこ会グループならでは

中島さん:連携は弊法人ならではだと思います。今も広い園庭のある板橋仲町どろんこ保育園に行っており、子どもたちはヤギに会うことができるのをいつも楽しみにしています。

キャリア継続のための最後の砦ともなるバジリッコ保育園

—エスビー食品株式会社にとって、バジリッコ保育園はどのような存在でしょうか?

後藤さん:これから出産を迎える社員もいれば、異動により転居する社員もいます。特に年度途中での転勤の場合、もし保育園が見つからなかったらどうしようという時に「バジリッコがありますよ」「大丈夫ですよ」と伝えられることは、社員にとって安心感につながっていると思います。バジリッコ保育園は、社員の不安をなくし、安心して働き続けられる会社であるために大切な存在だと思っています。

エスビー食品の後藤さん
SDGs推進チームダイバーシティ担当マネージャーの後藤さん

吉岡さん:私が出産をした時は保活コンシェルジュもまだなかったので、働き続けられるのか不安も抱えていました。バジリッコ保育園が開園した時には、子どもを保育園に預ける際に一緒に会社に行きたいと言われたことを思い出し、今なら連れてくることができるのにと思ったことを覚えています。実際には社員が連れてくることができるかできないかは自宅からの距離にもよりますが、万が一地元の保育園に入れなかったとしても、バジリッコという最後の砦があるということが、社員にとってとても大切な存在だと感じています。

—ご利用いただいた社員の方からはどのようなお声がありますか?

後藤さん:「利用してよかった」という声ばかりです。2歳までのお預かりなので、転園されてからバジリッコの良さにあらためて気づくこともあるようです。園への持ち物も少なく、子どものその日の様子を丁寧に伝えてくれる、お子さんからも退園後もバジリッコに行きたいという言葉を聞くなど、利用すると必ず気に入っていただける園だと受け止めています。

バジリッコ保育園の青空保育
バジリッコ保育園の青空保育の様子

吉岡さん:お客様相談センターにも時々問い合わせがあるそうです。散歩や戸外活動中にすれ違う方にあいさつをするのはバジリッコ保育園の特徴だと思いますが、それをとても感じが良い、素敵な保育園だと思ったので入園したいといったご連絡をいただいたと聞いています。

—バジリッコ保育園は地域枠も用意していますね。

吉岡さん:開園当時は板橋区の待機児童数が多かったこともあり、地域に貢献したいという想いからわずかな人数ではありますが枠を設けました。

バジリッコ保育園はインスタグラムでも発信しています
バジリッコ保育園はインスタグラムで情報発信しています

中島さん:公園に遊びに行くと、どこの保育園か尋ねられたり、エスビー食品の社員の方しか利用できないのではという声を聞くこともあり、地域の方にももっと知っていただけるよう、またご利用いただけるよう、青空保育を実施する際にチラシを配ったりしています。この青空保育には卒園児が来てくれたこともありうれしかったです。

職員の方から、地域の方から愛される保育園を目指して

—今後、バジリッコ保育園に期待されることはありますか?

後藤さん:今後は男性社員やまた管理職に向けても、育休制度についてなど仕事と子育ての両立に関する情報発信を強化していきたいと考えています。一昨年ごろから男性社員の育休取得率が高まっていますが、より主体的に育児に関われるようなサポートをしていきたいです。そういった面で保育園とも連携していければよいですね。

バジリッコ保育園の中島施設長
バジリッコ保育園施設長の中島さん

—中島さんは施設長として今後バジリッコ保育園の運営において心がけていきたいことは何でしょうか?

中島さん:急な見学や面談のご依頼にもすぐに対応ができるよう、常に受け止められるようにスタンバイしています。私は保育所保育指針にあるように、保育園という場所は「子どもの最善の利益を考慮する」ことが大原則と考えています。そのために大人のにんげん力を向上させるにはどうしたらよいのか、それは想像力をもって仕事をすることではないかと思います。子どもが、保護者が、地域の方が、ご見学に来られた方が、どういうことをされたらうれしいかを丁寧に想像し、相手の立場に立って対応することにより、子どもたちを大切にすることにつなげることを心がけています。

園名の由来でもあるバジルを栽培
プランターではバジルをはじめさまざまなハーブや野菜を育てています

バジリッコ保育園では畑仕事にも力を入れており、プランターではバジルやミントなどのハーブも育てています。育てたハーブを同じ板橋スパイスセンター内にある社員食堂で使っていただくなどの交流も深めています。今後も社員の方から、地域の方から愛され必要とされる保育園として、スタッフ一同心を込めて保育にまい進します。

関連リンク

事業所内保育所「バジリッコ保育園」|ダイバーシティの推進

バジリッコ保育園のインスタグラム

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