保育園児がZOZOで職業体験 学園の森どろんこ保育園の商店街ツアー
2023.06.15
どろんこ会グループの子育て目標である「人対人コミュニケーション」。一人でも多くの人とあいさつを交わし、一つでも多くの仕事を目にする機会を用意し、感じたこと・考えたことを言葉で、ジェスチャーで、表情で、描いて、造って、表現できる子どもを育みたいと考えています。
その取り組みの一つが「商店街ツアー」です。今回は学園の森どろんこ保育園(茨城県つくば市)の子どもたちが、「ZOZOBASEつくば1」を訪問した様子を紹介します。
あの「ZOZO」で園児たちが職業体験!
日本最大級のファッションEC「ZOZOTOWN」などを運営する株式会社ZOZOは、つくば市に物流拠点「ZOZOBASEつくば1」と「ZOZOBASEつくば2」を構えています。今夏、つくば市に3つ目の拠点も稼働開始となる予定です。
今回は「ZOZOBASEつくば1」を見せていただけることになりました。学園の森どろんこ保育園からは子どもたちが歩いて約30分の距離にありますが、日ごろから長距離散歩をしている子どもたちにとっては余裕です。期待に満ちた表情で「ZOZOBASEつくば1」に到着しました。
迎えてくださったのは株式会社ZOZO人財支援ブロックの久保さんと新井さん。
まずは「ZOZOBASEつくば1」ではどのような仕事をしているのか、子どもたちに向け分かりやすく説明してくださいました。
注意事項もしっかり聞いたうえでいよいよ物流拠点内部へ。足を踏み入れた瞬間、子どもたちは想像をはるかに超える大量の洋服、そして巨大な棚に圧倒されている様子でした。
内部は一般には公開されていませんが、今回は子どもたちの職業体験の機会を創りたいという想いを共にしてくださり、特別に商品を棚に収める作業も一人ずつ体験できるよう準備をしてくださいました。
洋服を手にし、バーコードでスキャンし、正しい棚に入れていきます。作業中は少し緊張しながらも真剣な表情。無事終えたときには「できた!」と笑みがこぼれました。
全員が作業を体験し、中を見せていただきながら久保さんの説明に耳を傾けます。「こんなに広いとたくさん覚えることがあって大変だね」という感想を伝える子も。ホンモノを見て、触って、労働の大変さを実感できたのかもしれません。
最後は今日感じたことを家庭でも伝えられるようにと、絵を書くことにしました。
やはり巨大な棚が印象に残ったようです。ZOZOのロゴを書く子どももいました。
交流を通じ聞く力、発信力、共感力を子どもたちに育む
今回のように未就学児を物流拠点に案内することは株式会社ZOZOにとっても初めてとのこと。久保さんは「作業中のスタッフも子どもたちが来てくれたことで笑顔になっていました。私自身も最初は不安でしたが、子どもたちがとても喜んでくれたのでよかったと思います」とほっとした表情で語りました。新井さんは「純粋に楽しんでくれたことが伝わりました。普段なかなか子どもたちとこのように接することはないので私たちにとってもよい刺激になりました。今回の体験が記憶の片隅に残り、いつかZOZOBASEに来てくれたらうれしいです」とお話しくださいました。
今回の商店街ツアーを企画した学園の森どろんこ保育園の添野さんは、「コロナ禍では地域の方との交流も縮小しての実施となり、子どもたちに聞く力、発信する力、そして共感力を育む機会をもっと創る必要があると感じていました。そこで今年度は特に『交流』に力を入れたいと考え、ZOZOにお勤めの保護者の方にご協力をお願いしながら企画を温めてきました。今回の訪問はまさにその第一歩でした」と実施までの背景を語りました。
「今日、子どもたちは目をきらきらさせながら前のめりになっていました。保護者がどのような場所で働いているのかを知り、大人とコミュニケーションを取り、実際に職業を体験する貴重な機会となったと思います。今後も保護者の方との交流を通じ地域とつながれるよう、少しずつ交流を広げていきたいと思います」と話す添野さん。
添野さんの働きかけに始まり、保護者の方、株式会社ZOZOの皆さまのご協力で、子どもたちにかけがえのない体験機会を創ることができました。
どろんこ会グループでは地域との交流を大切にし、「全ての人との関わりから、判断・行動を身につける」力を育んでいきます。