町田市法人立保育園協会「障害児保育」の研修を受託 読売ランド前どろんこ保育園の施設長が登壇

2023.11.02

#研修・講師派遣

読売ランド前どろんこ保育園 講演情報

2023年9月、町田市法人立保育園協会主催の「保育セミナー2023 障害児保育」の分野において、読売ランド前どろんこ保育園の松久保施設長が登壇しました。本研修は「どろんこ会グループのインクルーシブ保育の実践について学びたい」という依頼を受け、協会の方々に現状をヒアリングしながら準備を進めました。

そのためテーマは、「健常児・障害児・発達が気になる子が共に育つ保育とは? ~子どもから学ぶインクルーシブ保育~」。松久保施設長は「発達障害の診断書=保育士加配」という考えではなく、障害のある子も発達が気になる子も自分の力で人生を歩み、自分の命を守り、時には周りに助けられながら生きていくための生活力や自己選択力を育むどろんこ会グループのインクルーシブ保育の実践を紹介しました。

研修中のアイスブレイク
「私にとって気になる子・困った子・良い子」をまずは言葉にしてみるアイスブレイク

大人がぴったりと子どもの隣に付き、使用するものや他者との関わりを「制限・指定」し、必要以上に「守る・分ける」となりがちな障害児保育。子どもたちの生きる力を育むためには、大人が一定の距離を取り、「自分の足で歩む支援」へと変えていくことが求められます。そんな保育のヒントになるように、松久保施設長はどろんこ会グループの生きる力を育むホンモノの体験を大切にした保育、異年齢・インクルーシブ保育を紹介。さらに、「子どもから学んだこと」と題したさまざまな事例では、

  • 子ども同士の関わりから「困った行動」の理由が理解できたこと
  • 大人の必要以上の関わりが逆にインクルーシブな環境を壊してしまった事例
  • 「困った行動」を見守ることで苦しさがやりがいに変わっていった保育者たち
  • 健常児にとってのインクルーシブ保育
  • ジェンダー視点からの気になる行動

などを紹介しながら、大人がどのように見守ると良いのかについて話しました。

これからの障害児保育の在り方について語る松久保施設長
障害のある子どもたちへの保育について説明する松久保施設長

最後は、「明日からできそうな『気になる子・困った子』への保育・関わり」についてグループトークと全体発表。幾つかある研修テーマから、本研修を選択して参加してくださった保育者の方々だからこそ、悩みながらも「子どもたちを理解したい」という思いがあふれる全体発表となりました。

研修に参加された方々からは・・・

  • 子どもたちの一人ひとりの行動には必ず理由があるということを私たち自身が理解し、観察していくことやその子にあった援助をしていくべきだとあらためて感じました。
  • 見守り、その子が本当にしたいことを見つけ出して支える保育の大切さを学びました。
  • こういった研修で、他園の取り組みや先生方の関わりを学ぶことで、あらためて自分の保育を振り返り、変えられる部分は改善していく事ができると感じます。子どもたちの置かれた人的環境として、発達の違いを理解し、一人一人の成長を支えられるよう工夫していきたいと思います。

などの感想をいただきました。今後もどろんこ会グループは、全国各地の保育者の皆さまと共にインクルーシブ保育を学び合う機会を創っていきたいと思います。

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