墨田区立フレンドリープラザ中川児童館「個人情報保護研修」を受託 IT企画部の部長が登壇
2023.12.21
2023年11月に、墨田区立フレンドリープラザ中川児童館にて、個人情報保護研修を実施しました。研修では、個人情報の取り扱いに関する法律を理解することはもちろん、児童館での取り扱いシーンを想定した、より実践的な内容を研修に盛り込みたいというニーズがありました。そこで今回は、全国約160箇所で保育園などの子育て支援施設を運営するなど、現場を知り尽くした上で、独自に個人情報保護研修を実践しているどろんこ会グループへ研修のご依頼をいただきました。
本研修に登壇したのは、どろんこ会グループIT企画部部長の石川さん。IT企画部ではグループ全体のIT化の推進をしており、システムの運用管理はもちろん、情報漏洩のリスクはないかの監視や、実際に個人情報を取り扱うスタッフ全員に対して年2回情報セキュリティチェックなどを実施しています。
個人情報保護は職員一人ひとりのリテラシーを高めることが重要
研修は2部構成で行いました。
第1部では、個人情報保護法の概要を理解することを目的に、個人情報保護法が制定された社会的背景を説明し、個人情報の種類と守るべきルールを伝えました。
受講者は個人情報を取り扱う媒体や環境について意見交換を行い、業務で取り扱う大半のものが個人情報にあたることや、福祉施設で得る情報の中には取り扱いに注意が必要な「要配慮個人情報」があることを確認しました。その上で、石川さんは情報の利用や公開は必要最低限にする必要があること、運用管理については常に見直しが必要であることなどを話しました。
児童館や学童などの児童福祉施設では、多くの館内掲示をしています。活動の様子を伝えるための写真などの個人情報が含まれるものもありますが、それら全ての展示をなくすことは現実的ではありません。必要な情報とそうでない情報の取捨選択を行い、必要以上に情報公開しないこと、個人情報の利用や公開範囲については本人や保護者から同意を得ること、その後の取り扱い方法や扱う職員の教育・知識の更新をすることが重要になります。
第2部では、講義の内容について感じたこと、経験したヒヤリハット、これから取り組むべきことなどをグループディスカッションしました。そのあとに、受講者が日々の業務から感じた不安や出来事に関してどのような対策方法が考えられるか、どろんこ会グループで行っている対策例も参考にしながら、考えたことを発表しました。職員の情報倫理や取り扱いに関する懸念、子どもの安全が関わる場面での伝達、小学生への情報リテラシー教育の必要性など、さまざまな角度から意見交換ができました。
受講者からは
改めて児童館事業での個人情報取り扱いについて適切な対応が必要だということを学ぶことができました。
要配慮個人情報については、知識がなかった。具体的な配慮方法を検討して職員全体で実行していきたい。
紙媒体の情報と電子媒体の取り扱いについては、知識がないと扱いきれないと感じたので、情報の取り扱いについてしっかり学び知識を身につけることが大切だと思いました。
個人情報についての研修は、時間の経過とともに法律の改正や意識の薄れが起きるので毎年行うべきと感じました。
などの感想をいただきました。
最後に石川さんは、個人情報の取り扱いについては、適切な運用ができているか判断するにも、トラブルへの対処法を考えるにも前提となる知識が必要になるため、まずは職員一人ひとりのリテラシーを高めることが重要であることを伝えました。また、全てを網羅的に取り組もうとすると膨大な時間と費用がかかってしまいます。まずは気が付いた点からできる範囲で確実に改善していくことが大切であることも話しました。
どろんこ会グループでは、ご利用者様に安心してご利用いただくために、常に社内でのリテラシー向上やセキュリティ保護に努めると共に、子育て支援に関わる法人・スタッフ同士でも学びを深めていける機会をつくってまいります。
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