東京工科大学とどろんこ会が共同研究 子どもの成長と足部の形状について調査を開始
2024.02.29
どろんこ会グループは、毎年さまざまな大学・大学院、研究機関からご依頼をいただき、子どもの発達や保育環境に資する調査・研究に対して積極的に協力しています。グループ内に「Doronko LABO」という部門があり 、教育機関や自治体、企業など産学官と広く共同調査・研究を行える体制を整えています。
このたび、東京工科大学医療保健学部リハビリテーション学科の高木先生から「子どもの成長と足部の形状に関する研究」への調査協力依頼をいただき、2023年8月から9月にかけて、関東圏のどろんこ保育園5園で計測を行い、共同研究を開始いたしました。
裸足保育の有効性も明らかになることを期待
近年、土踏まずが未熟、つまり偏平足の幼児が増えており、偏平足は運動のしにくさだけではなく、けがにもつながるとの報告があり、解決すべき課題とされています。
高木先生は、2歳児から5歳児の乳幼児の足部と歩行のデータを蓄積し、運動習慣や生活環境を継続的に調査をすることで、足部の形状に影響を与える因子を検討しています。
どろんこ会グループの施設では「裸足保育」を実施しています。足指で地面をつかむ力を身につけ、「立つ・走る・跳ぶ・とび降りる、よじ登る、横や後ろに動く」がしっかりできるようにすることが目的です。今回の研究では普段、裸足で過ごすことが少ない子どもとの比較研究も実施することになりました。
実際の調査では子どもたちも日ごろ見慣れない計測機器に興味津々、大学生との異年齢交流にもなり、楽しく和やかに調査が行われました。
現在データの集計が行なわれており、今後継続した調査により裸足保育の有効性が明らかになることも期待されます。
どろんこ会グループでは今後も外部との共同研究はもちろん、グループ内での研究調査も行い、保育・教育・発達支援に役立つような発信をしてまいります。
関連リンク
どろんこ会グループの研究・調査に関する記事は以下をご覧ください。
早稲田大学大学院の研究にどろんこ会が協力 学童x保育園 併設施設の可能性を探る(前編)
早稲田大学大学院の研究にどろんこ会が協力 学童x保育園 併設施設の可能性を探る(後編)
どろんこ会グループ「多文化共生意識調査2023」レポート公開
大人の性教育、教える側の現状は? 保育士、保護者の学習ニーズを調査 どろんこ会グループ「幼児期の性教育意識調査2023」レポート公開