高堀代表が広尾学園の「スーパーアカデミア 最先端と最前線の超一級講座」に登壇
2024.04.25
2024年3月、高堀代表が広尾学園中学校高等学校(以下、広尾学園)で開催された「スーパーアカデミア 最先端と最前線の超一級講座」に登壇しました。広尾学園のキャリア教育の総決算となるスーパーアカデミアには、毎年、日本全国から科学者やジャーナリスト、起業家などが講師として集まり、さまざまな講座が実施されます。生徒は31講座の中から興味のある講座を2つ選択して受講します。
広尾学園と「教育と保育の質の向上に資するための連携協定」を締結しているどろんこ会グループは、株式会社ゴーエスト・株式会社南魚沼生産組合・ 株式会社Doronko Agriの代表取締役である高堀代表が「福祉×農業。地域や日本を良くするための私たちの挑戦」をテーマに講義しました。
インクルーシブ保育と持続可能な農業 地域や日本を良くするための挑戦を講義
当日は姉妹校の広尾学園小石川中学校高等学校との合同開催のため、両校から約1200人の生徒が集まりました。高堀代表の講義には、「福祉×農業」というテーマに興味を持った生徒たちが参加しました。今後の進路選択の参考になるよう、高堀代表は学生時代から将来は起業することを考えていたと自己紹介。大学2年生の時に学習塾を立ち上げ、多くの不登校児や障害児の学習支援にも関わる中で、「子どもたちから、偏差値の高さよりも、その子が自分なりに努力して成長することが素晴らしいと学んだ」ことが、今のどろんこ会グループの原点になっていると話しました。
大学卒業後は塾運営だけではなく、広い世界を見ようと人材系企業に就職したこと、結婚後に自身が子育てする中で古い体質の保育業界の問題や女性が結婚を機に会社を辞めてしまう社会課題を知ったエピソードを紹介。それを機に「日本を変えていかねば」と会社を辞め、「にんげん力。育てます。」を理念に保育園を立ち上げたことを語りました。
その後25年かけて全国展開してきた保育事業、障害の有無関係なく全ての子どもが共に育つインクルーシブ保育や農業問題への取り組みなどの話にも、うなずきながら耳を傾ける生徒の皆さん。QAタイムには鋭い質問も。
- 自然体験を大事にしているとのことですが、都内で自然豊かな園庭がある保育園を作ることはできるのですか。
- 児童発達支援と保育園を一緒にしようと思ったきっかけは何ですか。
- さまざまな子どもたちが混ざると、トラブルが起きやすくなるのではないですか。
- 児童発達支援も保育園も同じ建物にできたとのお話でしたが、今、インクルーシブ保育のハードルになっていることは何ですか。
- インクルーシブ保育は日本の社会にどう影響を及ぼしていくと思いますか。
高堀代表は丁寧に回答しながら、「いつでも見学に来てください」と自分の目で確かめる大切さも伝えました。
講義後には直接、質問や感想を伝えに来てくれた生徒もいました。
ある生徒は、障害のある子が分離されている状況を実体験として知っていることから、インクルーシブ保育は大切だと思ったと話してくれました。今回の講義がインクルーシブ保育や農業問題を知るきっかけとなり、生徒の皆さんがアントレプレナーシップ(起業家精神)で地域や社会をより良くする人材になってくれたらうれしい限りです。
「アントレプレナーシップ(起業家精神)教育」で「にんげん力」を育む
「アントレプレナーシップ(起業家精神)」とは、「起業意思の有無に関わらず、 困難や変化に対し、与えられた環境のみならず自ら枠を超えて行動を起こし新たな価値を生み出していく力」のこと(文部科学省『全国アントレプレナーシップ人材育成プログラム』HPより)。どろんこ会グループが子どもたちに育む「にんげん力」「生きる力」の考え方も同じです。
今、文部科学省では大学生や大学院生のみならず、小中高生なども対象に「アントレプレナーシップ教育」を推進しています。今後もどろんこ会グループは、高堀代表と安永理事長による小中高生や専門学校生、大学生などを対象としたアントレプレナーシップ教育・キャリア教育セミナーや講演を積極的にお受けしてまいります。