足立区の「食育サポーター養成講習会」を受託 読売ランド前どろんこ保育園施設長が登壇
2024.05.09
2024年3月、足立区の食育サポーター養成講習会にて、読売ランド前どろんこ保育園の松久保施設長が「子どもの食育において大切なこと・野菜嫌いの子どもの調理の工夫」をテーマに研修を行いました。
足立区の食育サポーターとは、区民の方々に「食べることの大切さ」を広めるボランティアのこと。食に興味のある区民が養成講習会を受講して食育サポーターとなり、区の管理栄養士と共に、「あだち ベジタベライフ-そうだ、野菜を食べよう-」の取り組みを広めるために区内の施設やイベントなどで食育活動を行います。今回、保健センターの栄養士の方がどろんこ会のホームページをご覧になり、「どろんこの食育」に興味をお持ちになったことがきっかけでご依頼をいただきました。
幼稚園や学童保育室での活動が多い食育サポーターの悩みは、野菜嫌いな子へのアプローチ。そのため食育の視点だけではなく、日々さまざまな子どもたちと関わる保育士に、幼児期から小3ぐらいまでの子どもの発達や食事場面での言葉がけ、接し方のポイントなども教えてほしいとのご要望でした。
松久保施設長は、保育士・施設長としてだけでなく、どろんこのレシピ本「どろんこ保育園の食育計画」の制作に携わり、どろんこ会グループの給食レシピの監修、保育士や栄養士向けの食育研修の講師も務めるなど、知識も経験も豊富です。講習会では「偏食、食べすぎる子・食べない子、かまずに丸飲みする子、飲み込まない子」など、よくある子どもの食事場面での事例を挙げて、それぞれどのような理由があるのかを発達や感覚の視点から説明。その理由を理解していただいた上で、保育園で行っている野菜調理の工夫をレクチャーしました。
また、どろんこ会に入職するまで勤めていた保育園では「ピーマンを食べたら強くなれるんだよ」と、だまし文句を使いながら野菜を食べるように促してしまっていたエピソードも明かした松久保施設長。その失敗経験から「野菜を食べたくなる、好きになる食育」の大切さを伝え、食育サポーターの皆さまの今後の活動の参考になるよう、どろんこ会の食育を紹介しました。
最後は、グループになって「食育サポーターとしてやってみたい活動について」をディスカッション。食育サポーター経験がある方と今回初めて食育サポーターになる方との交流の機会にもなりました。
参加者の皆さまからは「参考になった」と感想をいただきました。
- 野菜嫌いになる理由を具体的に知ることができたのがとてもよかったです。一方的に聞くだけの講演ではなく考える時間をもうけてもらえたので、あきることなく聞くことができました。
- 「困った行動には必ず理由がある」という話が心に残りました。その理由を見分ける力を大人が身につける必要があると思いました。食育も子ども一人一人の気持ちを尊重することから始まると思いました。
- 子どもの目線を大切にしたお話でした。今までは、こちら側がしたいこと、伝えたいことばかり考えていましたが、子どもがなぜ食べないのか?など、その気持ちに合わせたことが大事だと初心にかえりました。
今後の皆さまのご活躍を楽しみにしています。
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