日本の保育・教育現場を知る　2024年度の広尾学園高校生インターン・プログラム始動

2024.05.16

2024年度も、広尾学園の高校生に向けたインターン・プログラムが始まりました。

このプログラムは、2021年度にどろんこ会グループと広尾学園中学校高等学校（学校法人順心広尾学園）が結んだ「教育・保育の質向上のための連携協定」に基づくものです。この連携協定には、双方の教職員と保育者の交流や勉強会の実施をはじめ、どろんこ会グループでのインターンシップを希望する生徒へのキャリア教育の機会提供といった内容が含まれています。

高校生インターン・プログラムはコロナ禍で多くのことがオンラインで進み、直接体験の機会が減ってしまったことも受け、あえてリアルな職業体験を実現するために始まりました。

2024年度も、新高校2年生が先輩からバトンを引き継ぎ、広報部でインターンとして活動します。

安永理事長のキャリアセミナー・インターン募集説明会

2023年12月、インターンに興味がある1年生（当時）11名が安永理事長のキャリアセミナーとインターン募集説明会に参加しました。前半のキャリアセミナーでは、安永理事長自身が保育業界で起業した背景や異年齢保育・インクルーシブ保育にこだわる理由を語り、さらに起業時に考えた計画まで語りました。後半のインターン募集説明会では、広報部の役割、どんな仕事を行っているのか、そしてインターンの募集要項について広報部の曾さんから説明がありました。

セミナー後、このように感想がありました。

安永理事長がおっしゃっていた「走りながら考える」という姿勢に感動しました。私自身よくどうしようと迷っている間に状況が変わってしまって、結局後から後悔するということがよくあるので、その姿勢を常に心がけたいと思います。

今まで保育業界に関してほとんど何も知らなかったのですが、今回のセミナーを通して保育業界についての問題や改善点を知ることができ、どろんこ会が取り組んでいることを世の中に発信してもっと広げたいと思いました。

安永理事長が保育業界に感じた違和感をそのままにして「そういうものだから」と流すのではなく、現状を変えようと実際に行動に移したその姿勢には深く感銘を受けました。「ルールはルールではなく、なぜルールが存在するのかと考えられるように育てるには、育てる側も能動的に行動できる人である必要」という考えには深く共感しました。

2024年、新高校2年生のインターン活動がスタート

キャリアセミナーとインターン募集説明会を経て、新2年生となった3名が2024年のインターン生として、4月から本格的にインターン活動を開始しました。「中高生向け保育士の職場体験の発信」をテーマに、日本の保育・教育現場をリアルに肌で感じる機会を全国の中高生に届けるためにできることを考える企画会議を行いました。今後のインターン活動についてインターン生がどろんこ会×広尾学園高校生企画公式Instagramにて発信してまいります。

どろんこ会×広尾学園高校生企画公式Instagram

2023年インターン生の修了証明書授与式も行いました

2023年12月には、2023年度のインターン生6名の修了証明書授与式を行いました。インターン活動の感想を聞いてみました。

学校で学べないことをたくさん経験させていただきました。SNSで発信するときに、使う言葉によって、さまざまな捉え方があるのを知り、広報の仕事をするにあたって文章力がとても大切だと実感しました。

実際、保育園に取材に行ったときは保育士に直接インタビューをしたり、今の保育業界の現状を知ることができました。今まで興味がなかった分野ですが、取材することにより興味を持つようになりました。

仕事というのはどういうことなのかをこのインターンを通して理解しました。学校と違う環境でさまざまな活動をするのはとても刺激的で、自分たちで考えた企画に対して、職業体験の申し込み数が増えたときはとても達成感を感じます。

授与式では大学で何を学ぶのか、将来のキャリアのことなどをざっくばらんに話し合い、最後、安永理事長からは6人の新たな門出にエールが贈られました。