保育、発達支援、調理、本部と職種の垣根を越えたキャリア採用スタッフ懇親会を開催
2024.06.13
どろんこ会グループではキャリア採用も積極的に行っており、2023年11月以降200人以上のスタッフが中途入職しました。どろんこ会グループをより深く知ってもらい、スタッフ同士のつながりを深めてもらえるよう、運営部が企画し、人事採用部もサポートに入り、キャリア採用キックオフを開催しました。対面参加、オンライン参加併せて155人が参加し、所属部署、施設、職種を越えての交流が実現しました。
どろんこ会の歩みを知る機会に
キックオフは安永理事長の講演でスタートです。
「一人の保育士として、子どもの未来を考える一人として、心を込めて話します」と切り出した安永理事長。プレゼンテーションのタイトルは「保育×児発×放デイ×就労支援 全ての人が良く生きられる社会へ」。
経営者の人となりを知ってもらえるようにと自己紹介に始まり、なぜ勤めていた会社をやめて保育士になろうと決意したのかなど、どろんこ会グループのこれまでの歩みを語りました。
話の中で特に力がこもったのは、「看板(施設数)を増やしたくて施設を増やしているわけではないのです」という言葉でした。
「26年前にたった一つの家庭保育室からスタートし、今後も各地で子育ての質の競争を起こすべくまだまだ展開していきます。起業時に計画したのは、まず10園を運営し認可保育園を設立。保育の業務を知り尽くし業界の課題を把握するため、次の10年で100園を展開。次の20年で業界を変えていこうと考えました。質の競争を起こすことは、日本の未来をたくましくしていくうえでとても重要です。制度以上に現場が重要、現場が変わらなければこの国は変わらないと本気で思っています」と全国展開する背景を伝え、その熱量こもったプレゼンに、参加者は真剣な表情で時にはメモを取りながら聞き入っていました。
職種・職場が違っても同じ理念のもと保育・支援に取り組む
続いて、どろんこ会グループが取り組む保育・支援についても熱く語った安永理事長。保育園と障害児施設がただ隣り合っている形だけの併設施設では意味はなく、園庭も保育室もシェアし、子どもたちは完全に混ざり合って生活し、双方のスタッフが双方の子どもを支援することが、どろんこ会グループがつくっている完全併設施設であることを説明しました。
さらに、障害のある子どもたちが大人になるまでに、自分の得意や好きを探索できる時間が与えられないまま大人にレールを敷かれ、社会から分離されている現状にも触れ、どろんこ会グループが乳幼児期だけでなく、放課後等デイサービスでの学齢期の支援、大人の就労継続支援にも取り組んでいることも説明しました。「このように関係性のある事業で、仕事も人も食も循環する、全ての人がよく生きていける未来をどうしたら創れるかに本気で挑んでいる会社です」と、異なるキャリアを歩んできたさまざまな職種のスタッフに向け、法人の理念を知ってもらう機会となりました。
最後、安永理事長からは「社会経験がある皆さんだからこそ提言してほしい」と要望が。それは、保育園は教育をしなければならない場であり、もし配属施設でできていない場面を見たら指摘をしてほしいということでした。「保育所保育指針に示されている文言、例えば協同性、社会性、規範意識などひとつひとつを自分の頭の中で整理しておけば、やるべきことを迷わないはずです」との言葉は、スタッフにとっても明日からの指針になったのではないでしょうか。
安心して働ける環境づくりを
質疑応答では「創業当時、お子さんも小さい中で会社を興されて、ここまで事業を大きくすることができたのは何が原動力だったのでしょうか?」といった質問がありました。
安永理事長は「必死でやっていたというのが正直なところです。当時でも100人、200人のスタッフがいたので、スタッフがいつか自分のお給料で家を建てられるような会社にしよう、絶対にあきらめない、後ろには引かないという思いだけでやってきました。やると決めた目標に向かって進むことが原動力だったと思います」と、率直に応えました。
講演後、参加者はグループごとに分かれ自己紹介をしつつ、講演を聞いて明日からできることについて語り合ったところ、
・ほかのスタッフとの思いを共有できたことにわくわくしました。(保育士)
・併設施設に勤務して、まさに分け隔てなく保育園とつむぎ利用児が同じおもちゃで遊んだり取り合ったりというのを見守っています。この子たちがより良く成長していくための何かできることがあるのではとあらためて考える機会となりました。(併設のつむぎスタッフ)
・食材にこだわる園で働きたいと思っていたところ、お米を自給自足、畑仕事にも取り組んでいるというどろんこ会グループに出合いました。今日の話を聞いて、どろんこ会グループだからこその取り組みやここでしかできない経験を子どもたちに伝えていきたいと思いました。(調理スタッフ)
・インクルーシブ保育とは?何をもってインクルーシブなのかを考えていましたが、理事長の話を聞いて腑に落ちることがありました。子ども自身が何をしたいのか、どういうところに困り感があるのかを丁寧に見つめ、その子が大事にしていること、その子を大事に思う人がどうなってほしいのかを含め、スタッフで話し合いながら、環境づくりにおいていろいろとやれることがありそうだなと思いました(児童発達支援センタースタッフ)
それぞれの立場からの感想を聞くことができました。
キックオフで挨拶に立った東大和どろんこ保育園施設長の宮澤さんも「保育者は、ただ子どもたちと遊んでいるだけでは生きる力を育むことはできません。皆さんが持っている引き出しから、たくさんのことを子どもたちに惜しみなく出していただき、子どもたちが園で生き生きと過ごしていけるような保育で、職種にかかわらず皆で子どもたちを育てていければと思います。皆さんの力がどろんこ会を支えていく力になります」とエールを送りました。
キャリア採用の場合、内定式や内定者研修などがある新卒入社とは異なり、横のつながりがないまま現場で即戦力として働き始めることが多いのが現状です。同じ施設に配属されても職種が異なると日々の業務に追われて関係性も築きにくく、孤独を感じることもあるようです。キックオフではそうした日ごろの不安や孤独を少しでも払拭し、仲間を増やし、明日への活力につながるよう、食事やゲームを楽しみながらの懇親会も行いました。どろんこ会グループでは、いつでも安心して働ける職場づくりを会社一丸となって取り組んでまいります。
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