台湾の就労支援関係者が就労支援つむぎ 武蔵野ルームを視察

2024.09.05

#就労支援

就労支援つむぎ 武蔵野ルーム

台湾新竹で障害のある方が働くカフェを運営する提灯協会の方々が来日され、就労支援つむぎ 武蔵野ルーム(東京都西東京市)の視察にお越しいただきました。

就労支援つむぎ 武蔵野ルームはTSUMUGI CAFE 武蔵野を運営しながら、ワンフロアで未就学児および中高生を支援する発達支援つむぎ 武蔵野ルームも併設しています。

提灯協会の方々の中には、台湾の中原大学で障害者支援と幼児教育を研究する教授もいることから、武蔵野ルームの取り組みに興味をもってくださり、今回の視察につながりました。

つむぎカフェ武蔵野にて台湾からお越しの皆さまと
台湾からお越しいただきました。左から3番目が施設長の松永さん

施設長の松永さんが案内する中で、一行が目に留めたのはホワイトボードでした。

提灯協会のカフェでは誰が何の作業をするかは運営スタッフが決めているとのことで、武蔵野ルームの利用者の方たちがその日に何をするか自分で選んで自分で決め、自らホワイトボードに記入し、それぞれの作業を見える化していることに驚いていました。

視察参加者から「全員が同じ時間に休憩を入れたらどうするのですか?」という質問が。松永さんが「利用者の方に問いかけ、考えてもらい、利用者同士で話し合って決めています」と回答すると、「学びになる」との感想をいただきました。

ホワイトボードに興味津々の参加者
利用者の方の一日のスケジュールが示されたホワイトボードに興味津々

この日はスパイスカリーのスパイスの調合作業や、縫製作業の様子をご覧いただきました。

調合作業においては、方法を言葉で伝え指示するのではなく、図や画像を使って分かりやすく示していることにも注目されました。

スパイスの調合作業を分かりやすく図で説明
スパイスやその調合方法を示す画像に注目

ミシンで雑巾を縫う様子を見て、「ミシンは危ないのではないか?難しいのではないか?」という声も聞かれました。武蔵野ルームでは、ミシンはできる人が操作し、できない人は布を裁断する作業を担当したりと、全ての工程を一人でやるのではなく、得意不得意をカバーしながらチームで作り上げていることを伝えると、新たな気づきを得られた様子でした。

武蔵野ルームの取り組みをご説明
武蔵野ルームの取り組みを説明しました

就労支援つむぎ 武蔵野ルームでは、利用者が次のようなさまざまな仕事、職業に触れ、選択の幅を広げられるような支援しています。

  • 農業:施設隣地の栗畑をはじめ、関東近郊の畑で野菜の栽培に従事。グループ関連会社への就職の道を拓きます。
  • 調理:施設内のキッチンで、グループの保育園の給食調理に従事。調理スタッフとしての就職の道を支援します。
  • 縫製:グループ内の障害者雇用部門と協働し、グループ内の施設で使うおもちゃや雑巾、足ふきマットなどの製造に従事。
  • ルーム内のカフェ「つむぎ」の運営:コーヒー豆の焙煎、コーヒーの提供・販売・接客、スパイスカレーの調理と販売に従事。

どろんこ会グループは、障害のある方が自分自身の好きなこと・得意なことを見つけ、自分が選んだ仕事に就き、稼ぎ、住みたい場所で家族や友人と暮らせるよう、つまり「0歳から人生を終えるその時まで全ての人が生きる力をもって、よく生きられる社会」を創ることを目指しています。

一連の説明を終えた後、参加者からは「働く機会をさまざまに創出できることを考え直す時間になった」といったご感想もいただきました。

どろんこ会グループでは就労支援の取り組みについても視察を承っています。お問い合わせは下記よりどうぞ。

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