日高どろんこ学童の卒業生が未来の保育士に 日高どろんこ保育園で保育実習
2024.12.26
日高どろんこ保育園(埼玉県日高市)に、武蔵野短期大学から一人の実習生が来ました。
実は日高どろんこ学童保育室の卒業生です。
「子ども時代を過ごした日高どろんこにいつか戻ってきたい」と願い続け、実現した今回の実習。日高どろんこ保育園で過ごした2週間を振り返りつつ、石井さんにインタビューしました。
日高どろんこ保育園での体験がきっかけで保育士に
日高どろんこ保育園には、学童保育室が併設されています。なつかしさを感じるような木造の園舎で、0歳児から12歳児までが兄弟姉妹のように過ごしています。
石井さんは小学校1年生から6年生までの間、日高どろんこ学童保育室に通いました。
—学童で思い出に残っていることは?
田植えや稲刈りで南魚沼に行ったことですね。ヤギの出産にも立ち合いました。そんな経験ができる学童や保育園はなかなかないと思います。
—保育士になりたいと思ったきっかけは?
学童では夏休みになると保育室に行って、保育の手伝いをしました。1年生の時に年下の子をお世話したり、一緒に食事をすることが楽しくて。親が保育士だったということもありますが、日高どろんこでの体験がきっかけで保育士になりたいと思いました。
思い切り遊び込める環境と明るい先輩保育士に見守られ
石井さんは公立保育園、児童養護施設、幼稚園でも実習し、私立保育園の実習先として日高どろんこ保育園を選びました。
—実習全体を振り返ってみて、子どもたちの様子はいかがでしたか?
日高どろんこ保育園の子どもたちはとても活発です。外で思い切り遊んで楽しそうでした。
普通なら、寒い時期だと風邪をひいてはいけないから水には触れてほしくないと思ってしまいそうですが、ここでは子どものやりたいことを大事にして水も積極的に使っていたり、乳児も毎日のように散歩に出かけていました。日々自然に触れられることはとてもよいことだと思いました。
—ほかの施設とは違いましたか?
ほかは室内活動も多かったので、子どもたちがちょっと遊び足りなさそうだなと感じたことがありました。また、クラスごとに必ず決まった活動を行うので小学校のようでもあり、どろんこ会とは全く違いました。自分がここで自由に育ってきたこともあり、やはり子どもたちが自由で楽しそうな日高どろんこ保育園はよいなと思いました。
—日高どろんこ保育園の先輩保育士の雰囲気や働き方はいかがでしたか?
どろんこの先生は皆さん明るくて、過ごしやすかったです。たくさん話しかけてもらえるので、何かあったらとても聞きやすい雰囲気でした。そういう空気感だからこそ自分も子どもたちに積極的に関わることができました。
休憩もしっかり1時間とれて切り替えができました。休憩中も先輩方は楽しく、心地よい雰囲気で過ごせました。
—どろんこ会の保育で学びになったことはありましたか?
先輩方がどのように子どもたちに言葉掛けをしているのかをこっそり聞いて、それを早速真似てみたりしました。実習生だと子どもに叱りづらいこともあるのですが、先輩方の伝え方を見て学びました。
中でも水智先生の保育をすてきだなと思いました。子どもが挑戦できるような言葉掛けをしている点や、子どもたちが自分で何かをしなければならないときと甘えさせてくれるときのメリハリがついている感じがよかったです。
未来の保育士を応援
インタビューを行ったのは実習最終日。先輩保育士と共に振り返りの時間もありました。
- 常に子どもの目線に合わせて分かりやすいように話をするなど、子どもとの関わり方が丁寧で、私たちも助かりました。
- 0歳児、1歳児の遠足に行った際、登ってはいけない場所に登ろうとする子にきちんと伝えられたのはよかったです。なぜ登ってはいけないのかということも合わせて伝えるとよかったです。たとえ分からなくてもきちんと伝えることが大事。実習は失敗して当たり前なので、もっと経験を積めばいい先生になると思います。
- いっぱい吸収して失敗して経験して、自分の武器にしていってもらえたらと思います。
- ここでの経験が生かされたら私たちもうれしいし、戻ってきてくれたらうれしいです。
などなど、先輩からのアドバイスや温かい言葉をたくさん受け止めていました。
—最後に石井さんにどんな保育士になりたいかを尋ねました。
自由ではあるけれど、守るべきことをきちんと教えていけるような保育をしていきたいです。子どもがやりたいことをできるだけやらせてあげられるような保育をしたいと思います。
どろんこ会グループは未来の保育士を応援しています。
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