朝霞どろんこ保育園「食と子どもの関わり」

2023.03.23

#保育園

園庭の梅の花が開き始め、少しずつ春の訪れを感じられるようになってきました。

朝霞どろんこ保育園ではこの時期になると、毎年、味噌づくりを行っています。今年も子どもたちを中心に活動が進められていきました。まずは、「味噌とはなにか」を知ることから始めました。

話し合いを進めていく中で「毎日、給食でいただいている味噌汁のお味噌ってどうやって作るのかな」「味噌を作るために必要なものってなんだろう」という子どもの疑問が上がってきます。

味噌を作るためには「大豆」「塩」「麹」の3つが必要です。そこで初めて聞く「麹」という言葉、「こうじってなあに?」と子どもたちは興味津々な様子でした。「麹」は、もともと米や麦、豆からできていると知ると不思議そうにしている子どもたちでした。味噌づくりに必要な物も自分たちで買い物に出かけて調達し、ワクワクしながら当日を迎えました。

蒸した大豆をつぶす子どもたち

意気揚々とエプロンと三角巾をつけ、味噌づくりが始まりました。蒸した大豆を手で潰していきます。

「ちょっとあつい」「プクプクしているね」「わぁ!つぶれてきたよ」と感触を楽しむ子どもたちの姿がありました。塩と麹も混ぜて、大きなお団子を作ります。それを樽に入れて固めていきました。

「味噌って茶色だよね、これ白いよ」「まだたべられないの?」と疑問の声が聞こえてきます。

「味噌が美味しくなるには、たくさん寝かせてあげないといけないよ」と保育者に教えてもらうと、「やったー!こめ組(年長児)になったら食べられる?」「早く食べられるようにならないかな」と楽しみにしている子どもたちでした。

大豆をつぶす子どもたち

朝霞どろんこ保育園では、こめ組(年長児)になると「米研ぎ」も自分たちで行っています。初めのうちは子どもたちも「どうやってお米とぐの?」「6合ってなに?」と戸惑う姿もありましたが、今では「24人だから、7合でしょ?」と自信満々に準備を始めています。毎日米を研いでいる姿をみている他の子どもたちが「わたしもやりたい」「ぼくもてつだう」と言って楽しそうに米研ぎをしています。「水が白いのはまだだよ、透明になるまで何回も水をかえるんだよ」と優しく教える年長児の姿がありました。

米を計量する子ども
米を研ぐ子どもたち

今後もこうした食の循環を通して、憧れの気持ちを抱いたり、頼られたり、お世話をする喜びを感じられる関りを大切にしていけたらと思っています。

文:朝霞どろんこ保育園 スタッフ

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