朝霞どろんこ保育園「そこに『ある』幸せを実感する方法」

2023.06.22

#保育園

晴れ渡った空に、新緑の木々。すがすがしさを感じる季節になりました。新年度が始まってから、あっという間に数ヶ月が経ち、新たに入園した友だちも少しずつ新しい環境に慣れ、笑顔も増えたように感じられます。日々土手を上り、川の冷たさを感じ、生き物に触れ、子ども同士の会話の話題がなくなることはありません。

そんな朝霞どろんこ保育園ですが、来園された方からよく耳にするのは「環境の良さ」です。 畑や土手、川に囲まれ、心地よい自然の音を感じ、子どもたちがのびのびと過ごすのに適した環境があるが当園の自慢の一つです。

子どもたちもその自然を日々、五感と全身をつかって味わっています。しかしいつも同じ感じ方だと朝霞どろんこならではの「個性」が「普通」なってしまい、気にならなくなっていってしまいます。個性を違う角度で感じるため、今回は土手でとれたヨモギを使っての『ヨモギ団子作り』を体験した話をしようと思います。

土手を散歩する子どもたち

土手にはたくさんの草花が咲いていますが、その中には食べても大丈夫なものが多くあります。その一つがヨモギです。散歩に出かけた子どもたちは袋を手にして「うらがしろいやつ?」「はっぱがギザギザしてるやつかな?」と話しながら集めていました。

集めたヨモギ

持って帰ってきたヨモギを、園に残っていた友だちや保育者に見せては「いっぱいとれた~」と報告していました。水で洗い、汚れをとると塩を入れたお湯でゆで、水にさらします。調理の過程を子どもたちも机を囲みながら興味津々で、真剣な表情で見つめていました。

ヨモギを刻む子ども
ヨモギを刻む子ども

その後、包丁で細かく切り叩きます。子どもたちも切るのに挑戦し、だいず、むぎ組(3,4歳児)は調理員に手伝ってもらいながら、こめ組(5歳児)は自分で切るのに挑戦しました。 はさみと同様に真剣に取り組まないと怪我をしてしまうことを知っているので、ここ一番の集中力を使って刻んでいきます。周りの友だちもその様子をまじまじと見つめていました。

いよいよおやつの時間になりました。自分たちで採って調理の過程を体験した分、いつもよりおやつを見る、嗅ぐ、味わうといった動作がゆっくりと進んでいました。実際には採ったヨモギは衛生面を考え、ヨモギの粉末を練りこんだヨモギ団子でしたが、自分で手を加えたことにより、いつもとは一味違ったおやつとなりました。

今回は土手を「食」といった視点から味わい、いつも『ある』ものを違った角度で知る体験ができました。今後も日常の中で新たな発見をし、大人、子ども関係なくワクワクしながら、ささやかな幸せを皆で分け合っていきたいと思います。そのために、いつもそばに「ある」恵まれた環境に感謝をしながら毎日を丁寧に過ごしていきたいと考えています。

文:朝霞どろんこ保育園 スタッフ

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