ふじみ野どろんこ保育園「はっさくのジャム作り」

2024.02.13

#保育園

丸くなって話す子どもたち

第31回は、はっさく(八朔)のジャム作りの準備段階をご紹介したいと思います。

以前にもブログで紹介した、開園時に植樹したはっさくが今年もたくさん実ったのでジャム作りの準備が始まりました。収穫は年長児のこめ組にお願いしました。先ずはどうしたらいいのか、何から始めればいいのか話し合いが必要です。どこからか出てきた意見の「丸くなって話そうよ」の声に丸くなり始める子どもたちですが、よく手元を見てみると全員手をつないでいました。そして、なかなか輪に入ってこない友達に対して「早く手をつないでよ」と声を掛けるクラスメイトの様子に、周りで見守るスタッフは思わず笑みがこぼれてしまいました。

熊手をはっさくに伸ばす子どもたち

やっと話し合いが始まりました。「ボールを投げたら実が落ちるはず。」初めに出た意見を試してみると木にボールが挟まり失敗。挑戦してみた子も照れくさそうにしています。「テーブルに上ってみる」「乗ったらぼろくて壊れちゃう」「みんなで揺らしたりシャベルでたたいたりする」「長い棒でやる」等とたくさん出てきた意見ですが、その中からどれをやるかでまた相談です。「全部やればいいじゃん」誰かがぼそっと呟いて、揉めていた仲間がすっと黙って相談が終了しました。

収穫したはっさく

色々な案を思い思いにチャレンジする中でヒットしたのが、熊手でした。熊手が枝に引っかかり外そうと引っ張ってみたら一緒に下がってきたはっさくを、ここぞとばかりもぎとりました。

チャレンジする中できっかけやチャンスが巡ってくるのも活動の醍醐味です。その他にも20個必要だけどあと何個収穫すればいいのかなど難題を乗り超えながら準備は進みました。

他者との協働、数や文字への関心・感覚など生活の中で育まれていく実践が何気ない活動にはたくさんあります。

今後も楽しんで遊びの中で学べる活動を行っていきたいと思います。

文:ふじみ野どろんこ保育園スタッフ

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