ふじみ野どろんこ保育園「へんなたまご」

2024.05.14

#保育園

鶏の卵

第34回は、飼っている鶏の卵についてお話したいと思います。ちょうど一年前にふじみ野どろんこ保育園にやってきた鶏が5羽、毎日卵を産んでいます。

初めのころは小さくていびつな形だった卵も、最近ではLLサイズを1羽につき一個ずつ産んでいます。ところが先日産まれた卵を回収すると、殻の未完成な透明な卵がありました。

卵を眺める子どもたちの様子

こんな卵を見れる機会は二度とないかもと子どもたちに見せてみることにしました。

卵の入っている器を持って保育室に向かうと、楽しいことが始まるのではと察知した子どもたちで人だかりができました。「これなんだと思う?」と投げかけると「ひよこ」「これちょうちょになるんでしょ」「たまごのからのなかのかわ」と子どもならではの回答が返ってきました。触ってみての反応もそれぞれで、躊躇せずに触る子もいれば、その手をとめる子もいたり、お姉さんの様子を見て真似る乳児クラスの子もいました。

卵を眺める子どもたちの様子

卵になれないまま産まれてきた卵だということを、子どもたちには伝えました。それから、今度はなぜかをみんなで調べてみようねと、興味のその先の活動につなげ今回の体験は終わりました。

少し時間をおいてから私のもとにやって来た年長児が「さっきのはすごくレアな出来事だよね。」とキラキラした笑顔で自分の思いを伝えに来てくれました。こうやって、一つのきっかけから、自分で事柄を振り返りこうだったなと思考することが、一人でも多く経験できるといいなと思います。そして、そこでの保育士の応答が子どもたちの自信や満足に繋がっていくと思うので大事にしていきたいです。

文:ふじみ野どろんこ保育園スタッフ

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