日高どろんこ保育園「氷実験」
2022.02.07
#保育園
12月に入ると水道周りや園庭に氷ができたり霜が降りたりして、「氷だ~」と言う子どもや中には「雪だ~」と言う子もいて、手が真っ赤になるほど触って遊んでいました。
年明けの保育園の園庭は、霜で真っ白になったり、氷もたくさんできたりといった幻想的な空間となっていました。そんな中、4歳児の男の子が「なんで冷蔵庫じゃないのに氷できるの?」と5歳児の男の子に尋ねてみても「なんでだろう」と2人で首をかしげていました。
物知りな5歳児の男の子が登園するなり、氷の話をすると「外って寒いでしょ?気温が下がってくると水がどんどん凍って氷になるんだって!不思議だよね、作れたら楽しいよね!」と話しをした後、何かひらめいた様子でした。
就学に向けお昼寝をしない5歳児は、午後の時間になにやら楽しそうな話し合いをしています。物知りな男の子がクラスのみんなに「いろんな形の入れ物に水を入れて氷を作らない?」と話をすると「いいね!作りたい!」と大賛成して、早速氷作りをしました。
凍らせたい容器を決めて水を入れました。子どもたちは本当に凍るのか楽しみで笑みがこぼれています。
水の入った容器に絵の具をまぜて「カラフルな氷を作る」と子どもたちは必死です。
一番凍りそうな場所を子どもたちで相談しながら探しに行きます。そして一晩そのまま置いておきました。
次の日登園し、作った氷を見て「できた~!すごいよ!」と嬉しそうな子どもたちです。
中には凍らず失敗してしまった子どももいました。それを見た保護者が「絵の具には油が入っていて油は凍らない」と教えてくださいました。
子どもたちは絵の具を少しずつ減らしていき、日陰に置くなど何度も工夫を重ね、実際に凍ると「やっと凍った!作れた~!」と達成感に満ち溢れている様子でした。
子どもの諦めない姿に感動するともに、保育者は先に答えを出すのではなく見守ることが大切(=失敗から学ぶことが沢山ある)と改めて感じるエピソードでした。
文:日高どろんこ保育園職員
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