日高どろんこ保育園「生き物の生と死」

2022.06.06

#保育園

ある日雨上がりの園庭に、小さな命(スズメ)が亡くなっていたのを子どもたちが発見しました。

子どもたち同士でどうするかを相談が始まりました。

「隣にお花を置いてあげたらいいじゃない?」

「そっとしておいてあげたい」

「土に埋めてあげたほうがゆっくりできるよ」

さまざまな意見が出て、土に埋めてあげることになりました。

次にどこに埋めるかの話し合いになりました。

「ここ(亡くなっていた場所)がいい」

「みんながいるところだとまた出てきちゃうから、誰もいないところがいい」

「おもちゃがいっぱいあるところがいい」

「みんなが遊んでいるところがいい」

さまざまな意見が出て、

「ゆっくりするなら、静かなところがいいじゃない?」

という友達の意見に、「誰もいないところに埋めよう」となり、園の裏に埋めに行くこととなりました。

一人一つシャベルをもって出発。

場所もどんなところがいいか相談して決め、順番に土を掘り返しました。

穴を掘る子どもたち

そのあとに袋から出したスズメの亡骸には気付くのが遅くなってしまったため、目は落ちて、体からは少し虫が出てきているようでした。

その姿を目の当たりにした子どもたち衝撃を受けている様子でした。

スズメの亡骸を土の上に置く子どもたち

しばらく目を凝らして見た後、自然と優しく土を被せている様子がありました。

最後にはお花を置くことになり、一人一つお花を探しにいきお供えをしました。

土を優しく被せる子どもたち

身近な生き物の死に向き合い、子どもたちのさまざまな感情が生まれた体験となりました。

この体験を通して、虫や動物、さまざまな生き物に興味を持ったり、触れ合うきっかけになったりしていけたらよいと思います。

文:日高どろんこ保育園職員

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