日高どろんこ保育園「いのちのお話」

2024.01.09

#保育園

年が明け、静かだった園内も子どもたちの声で賑やかになりました。寒さが一段と身に染みるこの季節。白い息を吐きながらも子どもたちは元気に園庭を走りまわっています。

自分や友達の体に興味が出てくる幼児期に、体の仕組みや性差、命の誕生について正しく知って欲しい。そうした理由から、どろんこ会グループでは2004年より就学を控えた5 歳児を対象に体と命の大切さを学ぶための性教育を毎年12月から1月に2日間かけて行っています。

今回は先日行なわれた性教育についてご紹介します。

一日目の性教育では、絵本と人体パズルでプライベートゾーンや男女の体の仕組みや違いについて学びました。

「おちんちんのえほん」と聞き最初は無邪気に笑う子どもたちでしたが、園長先生が真剣に話をする姿を見て次第に絵本に集中するようになり、話に耳を傾け静かに頷いていました。絵本ではプライベートゾーンと呼ばれる場所があり、その部位は人に触らせてはいけない大切な場所であることを学びました。

次に、男の子と女の子の人体パズルで体の仕組みや性の違いについて学びました。

人体パズルで学ぶ子ども

子ども同士で気付いたことを話し合いながらパズルを外したりはめたりし、男の子と女の子の違いを見つけていきました。また、パズル遊びを通してたった一つしかない自分の体や命についても学びました。

2日目の性教育では、命の誕生や命の尊さについて学びました。

礼儀正しく読み聞かせを聞く子ども

はじめに前回のおさらいをしてから絵本を見ました。絵本を読み終えた園長先生が「みんなのはじまりは何だった?」と質問すると、子どもたちは「お父さんの種とお母さんの卵」と答えてくれました。「じゃあ、はじまりの大きさを見てみよう」そう言いながら園長先生が小さな紙を取り出しました。そしてその紙に名札の針で穴をあけ穴を覗き込んでみました。

小さな穴を覗き込む子ども

「この穴からどうやって大きくなるの?」不思議に思う子どもたちに、今度は月齢毎の赤ちゃんの人形に触れてもらいました。そして、へその緒や胎盤から赤ちゃんはお母さんから栄養をもらっていることを伝えました。

赤ちゃんの人形を抱く子ども

話を真剣に聞きながら、月日を重ねる毎に少しずつ大きく、重くなる赤ちゃんの人形を抱き「こうやって赤ちゃんは大きくなっていくんだね」と命の誕生や命の尊さを学ぶことが出来ました。

どろんこ会グループでは、男女の体の違い、仕組みについて包み隠さず、正しい情報をきちんと伝えていきます。この活動では性差だけでなく、たった一つしかない自分の体や命について知ることで、子どもたちは頭やお腹を守ることの大切さ、心も体も傷つけてはいけないことを学んでいきます。

今回の性教育で子どもたちの心の中にひとつでも響くものがあることを願いながら、今後も性教育についての活動を続けていきたいと思います。

文:日高どろんこ保育園スタッフ

日高どろんこ保育園施設情報を見る

関連する記事

最新のどろんこアクション記事

どろんこ会からのお知らせを見る

お知らせ一覧へ
PAGE TOPtop