池上どろんこ保育園「みんなの午睡中、5歳児クラスは・・・」

運動会を終えると、5歳児クラスは就学に向けて午睡なしの生活が始まります。疲れた時は寝ることもできますが、体力のついた子どもたちは待ってましたとばかりに午睡中の時間を楽しんでいます。

では、他のクラスのみんなが寝ている間、5歳児クラスは何をしているのでしょうか。今回はその活動を紹介していきたいと思います。

これは「はっけんノート」と呼んでいて、見つけたこと、気づいたこと、楽しかったこと、他の人に伝えたいことなどを記録しています。「かぶとむしがだいすき」と好きなものを描いた日、「いいにおいのきがあった」と見つけたものを描いた日、「○○ちゃんといっしょにあそんだ」と楽しかったことを描いた日などいろいろな記録が残っています。週一回は描くようにしているのですが、「今日描きたい人いる？」と聞くと「今日描く！」「明日にする～」とみんな自分のタイミングで描くことを決めている様子が見られます。

文字も、基本的には自分で書いています。わからない文字や言葉は保育者に見本を書いてもらって、見様見真似で書きます。まずは書くことを楽しんでもらいたいので、文字の使い方や形などはあまり気にせず、書いたことが伝わる喜びを感じられるように心がけています。

これは園庭の木です。凹凸が少なくかなり登りにくい木なのですが、慣れた子はすいすい登っていきます。普段は異年齢保育ですが、この時間は年下の子たちを気にすることなく難しいことにも挑戦できる貴重な時間でもあります。できなくて悔しい思いをすることもありますが、そんな経験があってこそ、できた時の顔は本当に生き生きとしています。

この時間をきっかけに木登りができるようになった子は、年下の子がいる時にも木登りを披露してくれます。それを見て憧れた子がまた木登りに挑戦していくのです。見本を見せたりアドバイスをしたり、悔しがって何度も挑戦する子を少し待ってあげたり、また一歩成長した5歳児の姿が見られます。

午睡中にも散歩に行くことがあります。少人数で行く散歩ではゆったり街中を観察でき、みんなで話もしやすいようです。5歳児クラスで散歩する時は、道を横断する際に保育者が「渡るよ」と声をかけずに子どもたちの判断を待つこともあります。そうしていると「青だよ！」「今行けそう！」と子どもたち自ら交通状況を見て声をかけてくれるのです。

さて、この散歩では片道1時間弱のホームセンターに行ってきました。次の季節に向けて畑に植える野菜の苗を買いました。玉ねぎ、小ねぎ、イチゴ、アスパラの苗を、元気そうなものを選んで買いました。

今回紹介したのは一部ですが、他にも少し難しい話をしたり、動物園で知った絶滅危惧種について考えたり、みんなで話し合ってワークに取り組む曜日を決めたり、その時々に様々な活動をしています。これからも、5歳児クラスが生き生きと挑戦していけるように、午睡中の時間を大切に活動していきたいと思います。

文：池上どろんこ保育園スタッフ

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