駒沢どろんこ保育園「子どもに思いを馳せる夜~駒沢どろんこ保育園の裏側に迫る~」
2021.07.28
#保育園
ある4月の夜7時。子どもたちが帰った園内に明かりが灯り、多くの保育者が集まっています。一体何をしているのでしょうか?
正解は、毎月全保育者が参加し行っている「園会議」です。駒沢どろんこ保育園の初めてのブログは、普段は見られない保育園で働く保育者の裏側をお伝えしたいと思います。
新しい職員や子どもたちを迎える4月は、私たちが日々の中で、特に印象に残った2枚の写真とエピソードを選んで、グループワークを行いました。選んだ写真がこちらです。
写真を選んだ保育者が、子どもたちがどんなことをしている写真なのか、どんな様子だったかなど、写真を選んだ理由を交えながら、詳しいエピソードを話します。それを聞いた他の保育者は、
1.“外から室内に”遊びに広げていくにはどうしたらいいか?
2.さらに“異年齢での関わり”が広がるには何をしたらいいか?
3.この遊びがこれから“どんな発展”をしていくか?
4.“自分自身(大人)が一緒に遊ぶ”ならどんなことをしたいか?
をテーマにグループに分かれて話し合い、ウェブマップ(くもの巣状の記録法)でアイデアを広げていくことにしました。
ウェブマップは、連想ゲームのように、保育者それぞれが思いついた言葉を一つひとつ繋げて作成します。このウェブマップ作りを通し、子どもたちや保育者自身の今の様子や状態が明らかになることで、新しく見えてきた課題もありました。
そして、他の保育者の考えを聞いたり、自分の保育への思いを話したりする中で、お互いが学びあうプラスの場になっていきます。
私たちは、保育には正解はないと思っています。対話の中で、正解や一つの答えを見つけるのではなく、保育者が「自分の中に落とし込んでいく」その過程を何より大切にしたいと考えています。
子どもたちは、一見すると特別に見えない、何気ない毎日の保育園の生活の中で、身体を動かしたり、モノをつくったり、生きものに触れたり、多くの友だちと関わったり、子どもたちの育ちに必要な様々なことを経験しています。
それらは「できたからすごい」のではなく「できなかったけど諦めない気持ち」や、異年齢での生活を通し「色々な人と協力」して、「やってみようとする気持ち」を受け止め「認めてあげる」ことを、私たち保育者は大切にし、これからの日々も子どもたちと一緒に過ごしていきたいと思っています。
これからも日々の活動や保育の振り返りを繰り返し、子どもたちのために、私たち保育者に今何ができるのか、毎月の会議で深めあっていきたいと思います。
文:駒沢どろんこ保育園職員