中里どろんこ保育園「自然体験『停電の日』」

2022.10.28

#保育園

9月1日は防災の日です。台風が多い時期でもあり、今年も全国各地で災害のニュースが流れていました。中里どろんこ保育園では「停電の日」を通して、災害などで停電が起きたときに何ができるかを考えてみました。

普段、何気なく使用している電気ですがどこに電気が使われているか、停電になると毎日の暮らしにどんな影響があるのかを模造紙を使って説明していきます。保育者が体験した話をすると、より身近に感じ子どもたちは真剣に話を聞いていました。

停電になったときの説明

2グループに分かれ、園庭での炊き出しチームと川へ水汲みチームで活動に入ります。園庭での炊き出しチームでは給食のみそ汁を作ります。炊き出し用の火の準備をこめ組が中心になり行いました。

まずは、マッチでの火起こしをします。今ではあまり使わなくなったマッチですが、マッチが折れてしまったり、素早くこすらないと火がつかなかったりと、難しい作業でした。子どもたちは「2回で火がついたよ」と誇らしげに話したり、「熱かった!」と実際に火を近くで扱った感想を話したりしていました。

炊き出しチームの子どもたち

もう一つのチームは園舎近くの柳瀬川で、川の水汲み体験をしました。川の様子を観察し、安全を確かめてからの作業です。バケツに紐をつけて川に投げ入れると、最初は上手に水を汲むことが出来ませんでした。何回か行い、ようやくバケツ一杯の水を汲み上げ、ペットボトルに入れ替えます。ここでも上手くいかず、みんなで考えました。クリアファイルを漏斗代わりに使用し、無事にペットボトルに入れることが出来ました。この水は、簡易水道としてどろんこ遊びなどの汚れを落とす水に使用しました。

川で水を汲む子どもたち
ペットボトルに入れた水

給食の時間には、炊き出しで作ったみそ汁を食べました。温かいものを温かいまま食べられることに感謝の気持ちをこめていただきました。ラップに包んだご飯を自分で握り、「熱くて握れないよ」「なんか難しい」と言いながらも、いろんな形のおにぎりが出来上がりました。

炊き出しで作った味噌汁を食べる子どもたち

この行事を通して、電気や水道など、ライフラインの大切さを考えるきっかけになれば良いと思います。

中里どろんこ保育園 職員

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