中里どろんこ保育園「たくあん作り」

2022.12.23

#保育園

中里どろんこ保育園では、一年を通して畑で様々な野菜を育てています。

9月に大根の種を植え、その後を観察していると「種はあんなに小さかったのにどうしてこんなに大きくなったんだろう」「種ってすごいね」「葉っぱも大きいね」と子どもたちから話がありました。

大根の収穫を行うと、「抜けない!」と収穫に苦戦する子どもの姿もありましたが、「こうやるといいよ」「一緒に抜こう!」と力を合わせていました。

大根を引き抜く子どもたち

子どもたちと収穫した大根をどうやって食べるのかを考え、話し合いました。日本の伝統、冬の代表的な保存食でもあるたくあん作りに挑戦しました。 たくあんはスーパーでも売られている身近な食べ物ですが、作るとなると過程を知らないのが現状です。 子どもたちとその過程を体験し、自分たちで手をかけて作ることで、より一層身近な食べ物として感じて欲しいと思いました。

よく洗った大根を紐で結ぶ作業も子どもたちと行いました。「ここ持ってるね!」「そっち結んだ方がいいんじゃない?」と子どもたちも意見を出し合いながら結び、吊るしました。

干してある大根に1歳・2歳児も興味をもち、通るたびに「だいこん、だいこん」と覚えて指をさしたり、「干してたくあんを作るんだよ」と年下の子に教える幼児の姿がありました。

大根を洗う子どもたち

漬ける日の当日に、たくあん作りに必要な調味料を近所のスーパーへ買いに行きました。「何を買いに来たの?」と地域の人に聞かれると、「これからたくあんを作るの!」「材料を買いに来たの」と話していました。 やわらかくなった大根に調味料を混ぜ合わせると、慣れない香りに「これ、あってる?」と不安そうな表情をする子もいました。

漬けてから1週間がたち、食べてみると、「カリカリしてる」「美味しい」と感想を伝えてくれました。残りは餅つき大会で保護者にふるまう予定です。子どもたちは「また来年も絶対に作ろうね」と口々に言っていました。

1週間漬けた大根

地域の方々と買い物を通して触れ合い、「こんな活動をしている保育園なんだね」と知ってもらう良いきっかけにもなりました。 匂い、手触り、味覚など五感を通して、たくあん作りを感じていました。 漬けることでの味の変化に驚く表情が見られ、感じたことを言葉にして伝えてくれました。 レシピは一番シンプルなものにしました。 大根のたくあん作りを通して食に興味をもち、本物の体験が出来る活動に今後も取り組んでいきたいと思います。

たくあんを食べる子どもたち

中里どろんこ保育園 職員一同

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