中里どろんこ保育園「食育体験:寒天ゼリー作り」

2024.08.23

#保育園

暑い季節に最適な、ひんやりつるんとした食感の「寒天ゼリー」を作りました。

朝の会で、子どもたちに「寒天ゼリーを作って食べよう」と伝えた瞬間、「やったー!」とガッツポーズをしたり、「たべたい!」と飛び跳ねたりして、楽しみにしている気持ちを全身で表現していました。

保育者がガスコンロや泡だて器、ボウルなどの調理器具を準備し始めると、一人また一人とテーブルの周りに集まってきました。

最初に、材料を1つずつ子どもたちに見せながら説明しました。ぶどうジュースの色や匂い、砂糖の粒の形、水の量など、真剣な表情で保育者の説明を聞いたり、材料を観察したりする姿がありました。

計量カップで水の量を量る様子を見る子どもたち

子どもたちの考えや想像を引き出すために「寒天は何からできているでしょうか?」と、質問しました。白い粉状であることから連想し「さとう」と答える子もいれば、ゼリーになることをイメージして「ゼリー」と答える子がいるなか、こめ組の男の子が「海藻」と言って見事正解。「すごいね」「おー!」「なんでしっているの?」と驚きや憧れの声が集まっていました。

計量カップで量った水の中に、粉寒天を入れて、煮溶かしている様子を無言で見つめる子どもたち。砂糖を入れるとふんわり甘い香りがして、表情が柔らかくなっていました。

最後に温めておいたぶどうジュースを注ぎ入れる工程では、「ぶどうジュースのいい匂い」「はやく食べたいな」などと笑みが溢れていました。

鍋にぶどうジュースを注ぐ様子

約1時間冷やし固めて、寒天ゼリーが出来上がりました。

まずは、あわ組、ひえ組の子どもたちと一緒に、食べやすい大きさにするため、ストックバッグに入れた寒天ゼリーを潰しました。始めは不思議そうに見ていた子どもたちでしたが、保育者が潰してみると真似をして指や手のひらを動かし、寒天ゼリーの冷たい感触、潰れる感覚を味わっていました。カップに盛り分け、意欲的に手づかみ食べをしたり、スプーンですくって食べたりと、おかわりもして寒天ゼリーを堪能しました。

出来上がった寒天ゼリーを袋の上から潰す子ども

あずき組、だいず組、むぎ組、こめ組の子どもたちは、自分の食べたいタイミングで列に並び、寒天ゼリーが配られるのを待っていました。年下の子に「こっちに並ぶんだよ」と教えてあげたり、「先にいいよ」と順番を譲ったりする姿に、年上児の思いやりを感じました。

配られた寒天ゼリーを大事そうに抱えて、ゆっくり味わう子、口いっぱいに頬張る子、「あまいね」「つめたくておいしいね」などと会話を楽しみながら食べる子など、一人ひとり最後の一口まで味わって食べていました。

寒天ゼリーをおいしそうに食べる子どもたち

今回の寒天ゼリー作りを通して、子どもたちの好奇心が感じられ、涼しさを感じると共に、寒天ならではの感触や形の変化を楽しむ体験となりました。

文:中里どろんこ保育園スタッフ

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