メリー★ポピンズ 東武練馬「自分で決める」

今年度、メリー★ポピンズ 東武練馬ルームでは幼児クラスの子どもたちを対象に週に3回、午前中の主活動を自分で決められるような取り組みをはじめました。

この取り組みのねらいとして、保育所保育指針に示されている幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿の「健康な心と体」について保育に深く落とし込むため、進めていきます。

保育所保育指針

保育所保育指針とは、保育所の保育内容や保育に関する考え方を定めたものであり1965年(昭和40年)に厚生労働省によって制定され、1990年、1999年、2008年の改定を経ています。直近では2017年度に厚生労働省より改定が告示され、2018年4月1日から施行されています。

幼児期の終わりまでに育ってほしい姿(10の姿)

幼児期の終わりまでに育ってほしい姿(10の姿)とは、子どもが育ってほしい方向性を示したもので、「こういうことができるようになる」といった達成が求められる課題ではありません。そのため「目標」ではなく「姿」という言葉が使われています。保育の現場では、日々の保育の積み重ねが「10の姿」につながる意識を持つことを大切にしています。

ア 健康な心と体

保育所の生活の中で、充実感をもって自分のやりたいことに向かって心と体を十分に働かせ、見通しをもって行動し、自ら健康で安全な生活をつくり出すようになる。

厚生労働省 保育所保育指針より

見通しを持って主体的に生活すること

跳び箱や大繩といった運動遊びを通して「こうやったらうまく跳べる」「こんなことをしたら危険」等、見通しを自分でつけられるような身体コントロール能力を身に着けることがポイントです。このように遊びや日常生活を通して、危険を自分で気付いたり、自分のものを自分で管理したりすることができるようになっていきます。

また一日の流れを確認し、可視化することで見通しを持ち、集団生活の流れなどを予測して、準備や片付けも含め、自分たちの活動に見通しを持って取り組めるようになります。

衣服の着脱、食事、排泄などの生活に必要な活動の必要性に気付き、自分でするようにもなります。

帰り会で次の日の公園の行き先を決める子どもたち

帰り会で次の日の公園の行き先を自分たちで決めます。

公園にある遊具のイラスト

子どもたちは誰と行こうか、どこに行こうか期待や目的、見通しを持てるように、また、どんな公園なのかどんな固定遊具があるのかイラストを用い、子どもたちがイメージをしやすいように工夫を取り入れています。

子どもが生活する中で、自分なりに考えて自分でやってみようとすることは、主体的に生きていく力の基礎を培う上で重要だと言われています。

このように10の姿に繋がることを意識しながら子どもたちと関わっています。

今後も子どもたちが必要なことを体験できるように、環境を整えていくことを大切にしていきたいと思います。

文:メリー★ポピンズ 東武練馬ルーム職員

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