メリー★ポピンズ 東武練馬「一つの作物を通して」

「うんとこしょどっこいしょするぞ!」と出発する前から気合いが入っていた、サツマイモ掘り。苗を植えたところから水やり、雑草抜き、肥料撒きなど様々な畑仕事を行い、子どもたち一人ひとりがサツマイモに愛着を持ち育ててきました。

そして待ち望んだこの日、大きなものから小さいものまでたくさん収穫できて子どもたちは、この笑顔です。

サツマイモを持って笑顔の子ども

「保育園で作物を育てる」ということは、「ただ育てて収穫をして終わり」ではありません。もちろん、この後にはクッキングも待っています。

まずは、揚げ焼きにしたサツマイモチップスで、素材の味を楽しみます。

サツマイモチップスを調理する子ども

その後は、リンゴをみんなで買い出しに行き、リンゴとサツマイモの甘煮を作りました。

リンゴを切る子ども
サツマイモが煮られる様子

一つの料理を作るだけでも、皮を剝く、包丁で切る、焼く、など様々な工程があり、その作業一つ一つの中で、「ピーラーや包丁、鍋を使うときの手先への力の入れ方」等、身体的な気づきや「焼く前と焼いた後の匂いや色の変化、切ったり焼いたりしているときの音」等、五感で感じた気づきなど様々なことを子どもたちは感じ取っています。

さて、こちらは0・1歳児クラスの様子です。サツマイモの植えてある朝霞どろんこ保育園へはバスで移動しているため、実際に畑へ行き収穫体験をすることは難しかったのですが、3~5歳児クラスの子どもたちがサツマイモを分けてくれ、クッキングを楽しむことができました。

「これがサツマイモだよ」「大きいね」など保育者の言葉を聞きながら、まずはサツマイモを「触ってみる」ところからスタートです。

土のついたサツマイモを触る子ども

たっぷり見て、触って、楽しんだ後は、スティックにして茹でたり、蒸かしたサツマイモをチャック付きの袋に入れてつぶしてみたりしながらクッキングをし、「あっちぃね」「ぎゅっぎゅっ」「いい匂い」「洗うと水が紫色になるね」とこちらも五感を使って楽しみ、料理が出来上がるとみんな、無言で頬張っていました。

サツマイモをつぶす子どもたち

乳幼児期にこのような畑仕事やクッキングなど本物に触れてみる経験することで、食への関心が高まります。(また、活動を通して友だちと関わることで社会性も育っていきます。)

実際に自分たちで調理をすることでいつもはあまり食べない子がバクバク食べる姿や友だちと協力して調理を進める姿、散歩中の八百屋で「この間お料理したサツマイモだね」と生活の中に関心を広げる姿などがみられています。

食べることは生きることです。

生きる力を育てるため、東武練馬ルームでは今後も様々な食育活動を行っていきたいと思います。

文:メリー★ポピンズ 東武練馬ルームスタッフ

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