メリー★ポピンズ 東武練馬ルーム「生命との触れ合い」

今月半ば、園で飼育していたカブトムシが空へ旅立ちました。

カブトムシとの出会いは今年の3月、卒園児からプレゼントしてもらったことが始まりです。毎日幼虫のうんちを変え、腐葉土を追加し丁寧に育ててきました。

そして8月のある日、成虫となり土から出てきたのです。自分たちの知っている形になったカブトムシを見て大喜びの子どもたちは、さっそくカブトムシの家づくりをしました。図鑑を見て何が必要か調べ、お店では店員さんにほしいものが売っているのか聞く姿もありました。

カブトムシの家づくり

家づくりが終わってからは、日々の餌やりが始まりました。熱心にお世話をしていた年長児を「カブトムシリーダー」に任命し、その子が中心となって毎日ごはんをあげたり観察したりしていました。

「足の先はとがっていて触ると痛い」「大きい角の下に小さな角もある」など、実際に本物と触れ合っているからこその発見が多くありました。また、友だちと話し合って名前を付けたり、本物を見ながらブロックでカブトムシを作ったりする子どももいて、気づけばみんなに愛される存在となっていました。

カブトムシの写真

そして暑さが少しずつ和らいだある日、全く動かないカブトムシを見て「カブトムシの死」に気づきました。カブトムシを手のひらに乗せながら子どもたちが考えたのは、「どうして死んでしまったのか」ついてでした。

「足が1本折れちゃっているからじゃない?」「急に寒くなったからじゃないかな。」それぞれが思いを馳せながら「死」について考える時間でした。最後は「お墓を作りたい」という子どもからの声で、園のすぐそばにお墓を作りました。

カブトムシの「死」について考える子どもたちの様子

別れは寂しいですが、実際に生き物を間近に見て、触れて、毎日命と関わったからこそ、気づいたことや感じたことがあると思います。今、新しい命が虫かごの中で眠っています。これからも、生き物本来の姿・命とのふれあいを大切にしていきたいと思います。

文:メリー★ポピンズ 東武練馬ルームスタッフ

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