つむぎ阿佐ヶ谷コラムvol.1「2019年度を振り返って」

発達支援つむぎ阿佐ヶ谷ルームでは、今年度は地域の方のお力をお借りしながら、子どもたちの成長を見守らせていただきました。ブログで子どもたちの成長を紹介してきましたが、今回は2歳の時からご利用いただいた年長さんのエピソードを紹介します。

ハザードマップ

Aちゃんは身の回りにある物を組み合わせて作品を作ったり、遊び方をイメージして考えたりする達人です。4月から小学校に歩いて行くことを意識して、つむぎ近くの公園までの道のりのハザードマップを作りました。「車注意!右見て、左見て」と横断歩道での待ち方を考えたり、「つむぎの前自転車来るから注意!」と状況を見て、危険な箇所や交通ルールについて自分で気が付いて、考えたりすることができました。

公園についた後は、落ち葉と水たまりと木の棒を使って「おさかなつり」、木の実を集めて「バーベキュー」など遊び方を考えました。「お友達にも見せたい」とのことで、阿佐ヶ谷ルームのカフェに作ったハザードマップと遊び方紹介の新聞を貼りました。新聞を見たある保護者の方は「面白そう。帰りに寄ってみようか」とお子様との過ごし方のヒントになったようです。Aちゃん、色々な発見や気づきを教えてくれてありがとう。

プラバンで作ったキーホルダー

物知り博士のBくんです。Bくんとは2歳からのつむぎでの出来事を振り返りながら卒業制作を作りました。つむぎでの思い出は「畑に行ったこと。楽しかったな」と、種を買いに行って畑に植え、収穫して食べたことが印象的だったとのことで、にんじん・二十日大根・トマト・さつまいもの絵をプラバンに書いて、キーホルダーを作りました。「お絵描き苦手だったけど上手になったでしょ?」と苦手なことに自信をもって取り組めるようになったこと、小学校についての絵本を見て「数字好きだから算数できると思う」と得意なことを活かして頑張りたいという気持ちが伝わってきました。子ども自身で苦手なことを頑張れる工夫や得意なことは何かを知っておくのは、大切なことですよね。今年度より畑活動を始めましたが、Bくんの力も借りて先生たちも畑に挑戦することができました。Bくん、植物について調べてくれてありがとう。

新型コロナウイルスが社会に大きな影響を及ぼす中で、外出が控えめになっていますが、ご自宅でお子様と一緒にプラバン作りなど「物を手作りする楽しさ」をご経験なさってはいかがでしょうか。4月から小学校にするご家庭の方は、小学校についての絵本を一緒に読んであげることで、お子様が学校を具体的にイメージして不安なことや楽しいことについて話すきっかけとなるかもしれませんね。

約4年間ご利用ありがとうございました。これからも変わらず、どのような状況においてもほっとできる場所としてスタッフ一同お待ちしています。コーヒーでも飲みにいらしてください。近況報告待っています。

次年度も子どもたちと楽しく、ワクワク・どきどきしながら沢山の挑戦をしたいと思っています。これからも宜しくお願いします。

文:発達支援つむぎ 阿佐ヶ谷ルーム職員

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